STRAWBERRY DAYS [短編集]

水色教師 ページ9

高校生(ゆめぬしさま)×高校教師(ころんくん)


……夢主サイド…………




私のクラスの担任は、
明るくて、面白くて、若くて人気の先生。
授業も分かりやすく、気軽に相談できて
とても親しみやすい。
顔も童顔で可愛くて、
口が悪いところ以外は欠点がない先生だ。






実は私も密かにその先生に片思いしている。

先生と生徒の関係だから、そもそも結ばれることは
ないんだけど。

毎日先生を見ていたら諦めるなんて到底無理だ。

…先生、かっこよすぎるもん。





もし先生と生徒の恋愛が許されていたとしても
勝ち目はないと思うけど。





先生、可愛い子が好きなんだろうな。





放課後、教室で1人自習をしながら
ぼんやりとそんなことを考える。








みんな可愛くて、明るくて、勉強も運動もなんでもできて。

私は顔も運動もダメだから、せめて性格と勉強で点数を稼ごう作戦。
…勉強のやる気はもちろん出ないけど。









窓を見ると曇り空。
今の私にピッタリで、思わずため息が零れる。









…………………………









1人で自習を初めて2時間。

意外とやり始めたら熱中していたみたい。
気がついたら外は真っ暗になっている。









『…ていうか。』









窓の外を見ると、いつの間にか雨が激しく降っていた。









『お母さん、今日雨降らないって言ったじゃん…』









当然傘を持ってきてない。






外はくらい。
傘がない。







ますます憂鬱な気分に陥る。






…職員室に傘を借りに行こう。








私は重い足取りで職員室に向かった。








……☆……









『失礼します。
1組の早瀬です。
傘を借りに来ました。』







お決まりの定型文を並べて職員室に入る。

最終下校時間が近いからか、
先生達は10人も残っていなかった。







職員室に入るなり、先生とバチッと目が合う。









…ころん先生、まだ残ってたんだ

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