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その声を聞いて恐る恐る目を開ける。
ピンク髪の男の海兵がこちらを見て微笑んでいる。
「僕たちは海軍です。お怪我はありませんか？」
そう言って彼は私の前にしゃがんで目線を合わせてくれた。
「大丈夫…です…」
まだ状態がうまく飲み込めなくて気の抜けた返事をしてしまったけれど、奥を見れば私を殺そうとした男は完全に伸びている。
「助かったんですか？」
「はい。ですから安心してください。あなたがたはもう自由です。」
力強く頷いたその海兵の髪色が弱い男の子に似てて、そんなわけないのに、懐かしい。
「ありがとうございます…」
嬉しさで全身が震えそうなのにもう、なんだか疲れてこの生活が終わるのが信じられなくて言葉が出てこない。
代わりにさっきとは違う涙が勝手に出てきて、今度は頬に熱を感じることができた。
ああ、助かったんだ。私、もう誰かに虐げられなくていいんだ。
涙が止まらなくて顔を覆う。
「うっ、ふっ、うああうう…」
「助けることができて本当に良かったです。よく無事でいてくれましたね。今、手錠もはずします。」
ピンク髪の海兵さんは後ろの海兵に「鍵を」と声をかけて小さな鍵を受け取っている。
そして申し訳なさそうに「あ、その…」と声をかけてきた。
私が泣いているからすこし焦ったのかも知れない。失礼しますよ、と私の手はそのままの形で彼は手錠を手で支えると解錠してくれた。
いつぶりかの両手の自由に感動を覚える。
自分の何もついていない手首をみてもう一度、海兵さんに「本当になんとお礼を言っていいか…」と述べようと目線を上げた。
「…あの、」
海兵の視線が、おかしい。顔が泣いてぐしゃぐしゃだからだろうか。瞬きすらしないようにじっと顔を見てくる。顔に穴が開きそうなほどに。
さっきからずっとそうだったけどびっくりするほど不細工になってるのかと変に不安になって顔を背けた。
「…本当ありがとうございます」
感じは悪いだろうが気まずくてそのまま礼を述べるとその海兵は徐に私の両手を彼の両手で勢いよく掬い上げて包んだ。
「Aさん、Aさんじゃないですか？！」
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えんぴつ(プロフ) - ベルモットさん» 楽しみにしてくださっているなんてとてもありがたいです！ゆっくりですが今後ともよろしくお願いします〜 (2022年11月23日 13時) (
レス) @page10 id: 764e5730fb (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。コビーの夢小説を探していた者なので、見つかってよかったです 。コビーが個人的に好きなキャラなので。次回も楽しみに待っています。 (2022年11月20日 13時) (レス) @page9 id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 柚木崎はるかさん» うおおお、お恥ずかしい！本当ですねありがたいご指摘ですありがとうございます！！感想も嬉しいです〜！ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 764e5730fb (このIDを非表示/違反報告)
柚木崎はるか(プロフ) - とても、面白いです！続きが楽しみです！多分、誤字なんだとおもいますが、「大丈夫です。きちんと生活のサポートを海岸が手配しますよ。社会復帰は可能です！」のセリフ海岸じゃなくて海軍だとおもいます！ (2022年10月24日 17時) (レス) @page8 id: 56c1ca58cc (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» いやー！嫁子ちゃん。さん…！お久しぶりです嬉しいですううう私も嫁子さんの作品愛してますのでよろしくお願いします😭😭 (2022年10月18日 16時) (レス) @page8 id: 2203b18d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんぴつ | 作成日時：2022年10月18日 5時
