【ONE PIECE】Elska saga (ページ6)

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MORE SWEET〈エース〉ページ6

｢Trick or Treat？｣
そう言えばお菓子が貰えるなんてなんて最高な日！

私はウキウキしながらネットで注文した衣装が届いたので開封。

なぜ衣装なんか頼んだかと言うと一人暮らしだし何かと寂しいこの頃、仲のいい人を誘って来週はハロウィンパーティを行うことになったのだ。

丁寧に袋を開けて不良品じゃないかをチェック。
宅コスになってしまうけど試着してみようか。

早速戸惑いつつ着てみるとサイズも品質も問題なさそう。ただ、思ってたより丈が短かったのは誤算かな。

明日にでもこれに合うタイツ買わなきゃ。

鏡をみながらそんなことを考えているとガチャリと鍵の開く音がした。

嘘でしょ。

部屋から玄関まではまっすぐ短い廊下しかない。
合鍵を持っているのは彼氏だけ。

こんな恥ずかしい姿、パーティでしか出来ないしそれを事前に彼氏に見られるなんて爆発してしまう。

慌てて玄関のドアを内側から閉め、力の限り引っ張る。

｢は？開かねぇ。おいなんで閉めるんだよ!!｣
外からは付き合って数年になる彼氏、エースの間の抜けた声がする。

｢ごめん今は入らないで！今はダメ！｣

｢なんでだよ！せっかく会いに来たんだぞ｣

｢絶対ダメ！せめて数分待って！｣
しかし、あの筋肉をもつエースに力で勝てるわけもなく徐々に隙間が出来てくる。

私の体力がないこともあり、呆気なく扉は開いてしまった。

｢おい！締め出すなんてあんまりだ…って…!!｣

｢エースのバカ!!｣

多分今、死ぬほど顔は赤いと思う。
もー！どうしてこんなタイミングで…。
キッとエースを睨むと本人は口をぱくぱくさせるばかり。

｢こんな格好、今見られたくなかったのに。｣

｢…可愛いな、それ…｣

｢え？｣

｢い、いや！なんでもねぇ！｣
2人して玄関で赤面なんて笑えない、のに
さっきとは違う赤面になった。

部屋にダッシュで戻ればエースも急いで部屋へと入ってきた。

｢バーカ！バーカ！エースのアホー！｣

｢んだと～？｣

｢これ来週着てビックリせたかったのに…なんで今来るのよ、バカー!!｣
ヤケクソで低レベルな悪口を叩けば私はエースに包まれる。

｢もうこれ着ない！脱ぐから離して!!｣

｢……A｣

｢…何｣

｢ちょっと俺、我慢できねぇかも。｣

｢………｣

その夜はお菓子よりずっと甘かった。