【ONE PIECE】Elska saga (ページ17)

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厄介者〈ルフィ〉ページ17

高2の私にはとある悩みがある。
というのは私にはルフィというクラスメイト兼恋人がいるのだが彼は何かと人に絡まれやすい。
それゆえか厄介な女の子が周りにいるのだから。

3ヶ月前の修学旅行の夜に実は電話がかかってきたと今更知って柄にもなく泣きそうなのだ。その頃は、まぁまだ付き合ってなかったけど…
ずっと好きだったし今でも毎日連絡が来るようなのだ。
彼自身あまりマメじゃないし全然返してないけど、やはり嫌なものは嫌。
毎日の掃除時間に別の掃除場なのに彼に話しかけてくるのもいやいやいや〜！
趣味合いそう！なんてメッセージ、狙ってない男に送らないでしょ？多分！
他にもいろいろエトセトラ！
今日ルフィくんとたくさん話しちゃった！って靴箱で言ってるのも聞いちゃったし！SNSの鍵垢で後ろ姿を勝手に写真あげてるらしいし！(本人は知らないみたいだけど)

そんなこんなで最近元気があまり出ない。かといって、あの子と話すのやめてほしいなんて自由を愛する彼にお願いしたら嫌がられるかも知れなくて言えない。

「ハァ……」

「どうしたんだい？Aちゃん、ため息なんてついて」

「サンジィ」

放課後になりたての今も教室の前の方で笑うルフィの横に図々しくも居座る女をチラリと見やる。

「あの子がどうかしたのかい？まァ言いにくい話ならどっか寄ろうか。」

「ありがとう…」
お言葉に甘えて愚痴らせてもらおう。ということでルフィには先にサンジとメクドに行くと伝えてルフィも「後から行く！」とのことだった。

ナミとウソップも連れて私たちはファストフード店にやってきた。

「それで？どうしたのよ」
席に着くとナミは心配そうにこちらを覗き込んでくれた。それで思い詰めていたことが一気に溢れる。
「だって、だってさぁ…！」
私は悩みを彼らに打ち明けた。

ーー

「あー、確かにそんな感じするわね。あの子のことあんまり気にしてなかったけどスクショもあるし、噂からしてもやりそうな子よ」

「女ってのはコエーな……」

「でもまァルフィはAちゃんのこと相当好きみてぇだから心配しなくても相手にしないと思うぜ？こんなにいい女なんだ」

話を聞いてくれた彼らは慰めと同調をくれてありがたい。

「聞いてくれてありがとう。そうじゃなくて、ルフィが靡くかの不安よりそういう子が周りにいるのが嫌なのよ〜！」

そうポテトをむしりとって言うと店の入り口からルフィ、そして例の女がやってきたのが見えた。

「な、なにあれ…！」