お昼ご飯 ページ18
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「話したいことあんねん」と呼ばれたのは中庭。相手は、相談相手を引き受けてくれた宮くん。
なんだろう？と思いつつ、了承して、今日も角名くんと話せたワクワクを連れて中庭へ向かった。
出てくるとき、既に宮くんは席にいなかったから、先に向かったんだろうか。
……待たせてるよね、急ごう。
中庭まで駆け足程度の速さで行くと、そこには綺麗な白いベンチがあって、最近よく話す男の子の姿が見えた。
…あ、やっぱり、もういる。
大きなお弁当箱をじい、っと見つめている宮くん。お腹減ってるんだろうな、なんて思いながら、走って近くに寄る。
「ごめん、待ったよね！遅れちゃって…」
「……あ、おん、気にせんといて」
ここに呼んだ理由を話す前に、宮くんは「いただきます」と手を合わせて口いっぱいにものを詰め込んだ。
男の子らしい食べっぷりに、私は思わず笑ってしまう。
なんや？と聞かれても特に答えは見つからなくて、ううん、美味しそうに食べるね、と言うと、ん、と短い返事。
それから暫く経って、宮くんが2個目のおにぎりを口に運んだときだった。
「ああ、そうや、言いたいことあってん」
……もしかして忘れてた？
ここで宮くんが思い出さなかったら、私は二人でご飯を食べただけ、ってこと？それはなんだかいろいろすごい。
…主に女子の目線が。
「あ、うん、どうかしたの？」
とく、とく、といつもよりも少しだけ速い鼓動を感じて、静かに深く息を吸って、吐いた。
「……結局のところ、瀬名は角名のこと好きなん？」
ああ、瀬名と角名、名前も似とるもんな、と別に関係ないだろうことを言う。
…き、気にしたことなんてなかったけど、確かに名前はよく似ている。
「…うーん、まあ、」
恥ずかしくて、返事は曖昧なものになってしまった。
「最近瀬名、角名のことばっか見とる」
「……っぇえ！？そんなに！？も、もしかして、それでわかっちゃったとか？」
「気づいたのはほんま、たまたまやって。そんな驚かんくてもええやろ、なんや、おもろいなあ」
とかなんとか。それでも本当に面白そうに、小さく笑うものだから、ああ、こんな顔もするんだな、なんて思ったり。知らずのうちに呼び捨てになっていた名前は、気づかないフリをしておく。
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ﾙ(プロフ) - 投稿された当時からずっと大好きで、ふと思い出しては読みに来てます!!最高です!!残してくださってありがとうございます(> <)!! (7月9日 12時) (
レス) id: 6f4d1e3f85 (このIDを非表示/違反報告)
花江(プロフ) - チャイさん» 誤字あったので再度失礼します、既に目を通されていましたらすみません…；；チャイさん〜!!新年からとっても素敵な感想ありがとうございます；；初投稿ですごく拙い文章ですが最後まで読んでいただけて嬉しい限りです；；こちらこそありがとうございました…!!；； (2019年1月10日 0時) (レス) id: cf4a10af8b (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 泣きました、ほんとに泣きました。まず文体がぽわぽわしていて、角名くんと女の子の青くて淡い恋心がとても伝わってきました。それから侑くんが男子高校生って感じですごく好きです。思わずラストは大の字になって倒れました。素敵なお話をありがとうございました！ (2019年1月4日 18時) (レス) id: 26170b8b11 (このIDを非表示/違反報告)
花江(プロフ) - ゆうさん» 読んでいただいてありがとうございます…！コメントもとても嬉しいです；；そういっていただけてよかったです、ありがとうございます…！ (2018年8月1日 15時) (レス) id: cf4a10af8b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 両片思いが実るまでが素敵でした…！可愛いお話ですごく好きです！ (2018年7月17日 19時) (レス) id: 3710aecabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花江 | 作成日時：2018年4月14日 19時
