トリップですか絶望的に相性悪い所なのに知らない所で色々起きてます

扉越しの静かな攻防とメール ページ7

『……大丈夫ですよ
ちょっと気分が悪いだけですから』
まだ痛みは治らない
下手に言い訳をするのは良いとは言えないし…
参ったな…こんなにすぐに来るとは思わなかった

冲矢「やはり今日の事件の時怪我でもしていたんですか？」
『それはしてません』
冲矢「ホー…？それは…という事はなにか思いたる節でもある言い方ですね？」

心配そうに声をかけてくる割には普通に疑問ぶつけてくるな冲矢さん…
てか返答ミスった…いや、気付く方がおかしくない？？
何でそんな的確に拾い上げるかな…
いや、そもそも鎌掛けだった…？
冷静に…れいせい…


無理かも

痛過ぎて冷静を意識すると何処が痛いのか考えて堂々巡りだ

なんか理由…それらしい、違和感のない理由
冲矢「深月さん？」
……何とか時間稼ぎするか
話している間にメールは見る事にする

…まぁ、内容は今の状態で頭に入ってくるか怪しいけど見ないよりかマシだろう
『……本当に平気なんです。まぁ…仰る通り心当たりがないわけではありませんよ』
そんな事を言葉に出しながら背面の扉越しに感じる冲矢さんの気配になるべく注意はしてメールを確認を行う
ゆるーくだけど少しずつ痛みが薄れてきた気がするのは多分麻痺してきているのだと思う
現に視界はボヤッとしていて見えにくいし
それに、先程の様にまた来るかもしれないという懸念がある今早めに読んでおくのは大切だろう

万が一、倒れたりして迷惑を掛ける…また、携帯を見られたら色々(アプリ、知り合い、さっきのメッセージとか)見られるのはよろしくない

冲矢「ホー？そうだったんですか？先程はコナン君への返事を返す余裕すらなさそうでしたが…心当たりがあるなら何故あの場で言わなかったんです？」

『(メール…どれ…あ、あった…)
別に言う程の事でもなかったので…一過性のものですし…ほら、今もちゃんと喋ってるでしょう？治ってきたのでそろそろ出ますから…さっきの部屋で話しますよ…
トイレの中と外で話す事じゃないでしょう？』
我ながらよく口が回ってると思う

で、内容を見て長々と書いてあったメールでサッと目を通して理解出来たのは

Bellが今から此方に来ると言う事

その際に色んな物()を持っていく事

詳しくは後日連絡する事


OK


原因がわかって非常によろしい





会ったら一回蹴り倒すし、承諾を得てからやれと説教をするのは確定な

冲矢「では、一緒に戻りましょう

待ってますよ」

ねぇ冲矢さんが怖いんだが←

確信犯だからタチが悪い→←決して他意(痛い以外の)はない

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