トリップですか絶望的に相性悪い所なのに知らない所で色々起きてます

慈悲も容赦もない ページ5

後ほんの少しだけ残った食事を食べながら思う

何でこんな時に痛くなるんだよ
タイミングが酷過ぎる

変な誤解も生まれる気がする…いや、手遅れかもしれんけど…

…折角美味しいと思って食べていたのにこんな風にぶち壊されるとは…

内心舌打ちを打ち2人の視線も気にせず取り敢えずそのまま食べ続け、最後の一口を口に運ぶ

最後の一口は痛みの方が強く味がわからなくなっていて
さらに気分が落ち込む

そんな私を尚更疑問に思う様に目を向けながら見かねたコナン君が声を掛けてくる
江「Aお姉さん…大丈夫？顔色が悪いけど…」
『………そう？なんだろう…ご飯食べたらリラックスして疲れがもっと出たのかな？…大じょ……』

やっぱり突っ込まれるよな…正直、単純に具合悪いって言っとけば良いのかもしれないけど…この程度なら…と応え食べ終え箸を置こうとうとして言葉が途切れる

思わず固まった私にAお姉さん？と言ってくるコナン君に応えることができなかった
冲矢さんからも不思議そうにこちら見ている様な視線を感じる




そんなことを気にする余裕が一気に刈り取られた

いたい、めが…あたまが

私はちゃんと真顔のままでいられているだろうか…


それ程までの衝撃、痛みが左目から頭の奥底にまで響いた




さんかいめはきいてない





お陰で持っていた箸を机に置く力が強くなってしまった(叩きつけてはいない、ただ少し指を強打したけどそれさえもどうでも良くなる)

いや、しかし2人の視線が痛い

見た目多分真顔だとは思ういや正直痛すぎて逆に全く表情筋が動いている気がしない
だが今はその方が良い
私だってこんなのどう説明すれば良いかわからないのだから

でも不審な挙動過ぎた…冲矢さんは無言でこちらを見ているし

コナン君なんて隣にいるから箸を置いた音にビクッとして私の箸と手を見て目を丸くして驚いてる…

幸いなのはもう食事が終わった事くらいか

このままこの場にいてもう一度痛みが来たら流石にヤバい
今度はきっと問答無用で倒れる


『御手洗いお借りしても良いですか？』
声が震えないよう、動揺を悟られないよう


それだけを言葉にして伝える


ズキズキと最早左眼が痛いのか
頭が痛いのか、身体が痛いのか
わからなくなってくる

それでも気力だけで保っていられるのはいつも通りだ


冲矢「ええ、勿論…場所は

『大丈夫ですお気遣いなく
お借りしますね』

最後まで聞かなかったのは後で謝ろう

そう足早に2人の事も見ずに部屋を出た

決して他意(痛い以外の)はない→←食事の時間は楽しみたい…

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