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物思いとエンカウント ページ8

あーコレはあれだ…回避無理だ
今動いたら確実になんで動くのって怒られるしまず視線に気づいてる事に気づかれる可能性が出てくる
今は気づかれてない…音酔いしそうだけど背に腹は変えられないから視線を向けてくる人の音を聞いてるからね!

そんで持って上の方の不穏な音も聞いてるけど…
気になるな
『じゃあ私此処で待ってれば良いのかい?』
江「うん!僕の知り合いの人が行ってくれるって!僕、本屋さんに居るからその人と一緒に来てね!待ってるから!」
заметано〜(了解〜)
江「なんて言ってるのかわからないよ…」
困惑気味にじゃあ待ってるね!と切られた

別にロシア語教えても良いけどあの子記憶力も良いから私が言ってた事とか調べてきそう…

いやまぁ調べられた所で誤魔化すけどね…でもそしたら盗聴器つけられて気づく事も気付かれるのか?
…うわ怖(遠い目)

待ってる私はジーッと上の方に視線を向けたままだ
アレだね他の人から見たら上の空に見えるんだろうな
いや違くて…上の方から聞こえる音が移動してるんだよね

………このまま不穏な音を鳴らすだけなら大丈夫な筈
音が切り替わった時がヤバい
不穏な音は何処か反響する様な音モヤモヤ色々考え込んだ様な音その人の思ってる事で種類が違ってくる
今回は距離があるせいか判別ができない…






ヤバいのは

それが明確な悪意の音へとなる瞬間




まるで窓や黒板に爪立てて引っ掻く様な音だったり

獣がこちらを威嚇する様な唸り声の様な音だったり

その音を聞いているだけで痛みすら感じる


私も出来れば聞きたくない…



聞きたくはないが…



私がその音を聞ける事が何の意味を持つ


事前に止める?
私は



私は出来る限り能力を使う気はないし

《自己中心で》

面倒な事は御免だ

《臆病かつ狡猾に》

その考えが根本にある


例えそれが誰かの命に関する事でも、だ


親の話をした時もだが本当に私は薄情な奴だと思う





『… Γιατί εγώ?(何故私なの?)
他の奴の方がきっと上手くやる…とつくづく思う

…来る
取り敢えず不穏な音については聞いとくだけ聞いておこう…

彼の前では隙を見せたら最後な気がするから
そういつも通りの私でね

?「すみません。深月さん…でよろしいですか?」

この前の褐色さんとはまた違ったイケメンさん
私の印象だけで言うなら…


『はいそうですよ〜あの子のお知り合いさんですね?』

糸目眼鏡、中身狙撃手なプライバシー侵害者←

その糸目で見ないで欲しい→←逃走を許さない意志を感じます



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作者名:Beit | 作成日時:2021年9月14日 22時

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