彼女の独壇場2 冲矢side ページ18
《物騒だねぇ〜》
と突如無邪気な声が響く
「!?」
突然聞こえた声に辺りを見渡す男
しかしその声の姿は見当たらない…これは店内放送用のスピーカーから放送されているようだ
しかし…どうやって…?
この人数を掻い潜って放送出来る場所まで行ったということか?
《まぁまぁ落ち着きなって〜私とお話でもしよ〜》
「おい!何処にいるのか探せ!」
「け、けど此処を離れる訳にはいかねぇだろ!」
《ねえねえ〜お話しよ〜?》
「おい!そっちはどうなってるんだ!」
トランシーバーに向けて怒声を発する男と対照的にコロコロと笑う放送の声
何処からか見ているのは分かるが…一体何処から…それにこの声何処かで聞いた事がある
「なぁ…もしかして…コレ…【音音】じゃ…」
「ぁ…確かに…?」
何処からかそんな声が聞こえて来る
歩美「歩美も見たことあるよ!音音ってあのお歌が上手い女の人だよね!」
光彦「そうですね!確かこんな感じの喋り方でした!」
哀「その【音音】さんが何で放送し出すのよ…」
歩美「哀ちゃんソワソワしてるよ…?」
あぁ、彼女が聞いていたな…俺も確か聞かせて貰った(※盗聴です)がとても上手かったと思う
ざわざわとホールが騒ぎ出す
だが問題はそこではないし疑問が募る
何故その【音音】という女が今此処で放送し出す?
放送の声は尚も男達に対して呼びかけている
『もしかして日本語通じなーい?じゃあ…
伝わったかい?と笑う声
下見に来た…この状況を楽しんでいる…か
どうやらこの声の主は大分変わっているらしい
《君達の計画はね私が此処に居た時点で失敗なんだよ…
まぁ…今回は〜協力してくれるすごーい子も居たから私だけの力じゃないけど…
こんな事やめるなら今のうちだよ?》
すごい子…?
この声の人物以外にも誰か居るのか?
「ハッ…何を言って現に今だって通信相手は…」
《「放送の声に惑わされるな…俺達の計画は完璧だ…」って?》
突如聞こえていた声が男のものへと変わり戻る
全員が驚いている
変声機か?
「!?」
《君が喋っていたのはずっーと私だよ?
「驚いたか?」』
放送から聞こえていた声が直ぐ近くに変わった
76人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Beit | 作成日時:2021年9月14日 22時