耳を澄ませながらも ページ12
大体人が少ない場所って言語が違う難しい本とかがある場所だから違和感なく居られるだろう…
並ぶ本を眺めて何か探す振りをしながら耳を澄ませる
あまり集中し過ぎると怪しまれるかもだけど…後から把握するより出来る時にやったほうがいいだろう
それに距離が近くなった分顔は上げなくても良くなってるから今が好機ってね
さて
ピントを合わせる様にして不穏な音の出所まで精密な聞き分けを行う
…「…くに…して」ピ「人…ちを」「ば………」
もう少し
自然と目を開いて凝視する様に本棚に目を向けてしまう
…ピピッ「まだ来てないのか?」「銃の準備は出来ている」「連絡はまだ来ないです」ピピッ「揃ったら始めるぞ」「目星の確認終わりました!」「…っ」「怖気付くんじゃねぇぞ?」ピピッ
……あぁ…コレは駄目な奴だ
悪意に確実に変わる
実行してないからまだ不穏で済んでるだけ
というか…人数が揃ってない?だから、実行していない…?
まだ増えるのか
けど、それよりも…
一定のリズムで聞こえたピピッという音…コレは…
『
思わず小声そう呟く
私のカバー範囲外…いや、どうにか上手くいけば丸め込める…だけどこのままどうにかするのは絶対に無理だ
それこそ能力を使わない限りは
考えるの好きじゃ無い…
なんでこんなに考えなきゃいけないんだ
『
一つ本を適当に手に取る
題名も見ないで手に取ったしなんだったらどんな内容かも分からないが取り敢えず買うか
流石にこの人の多さの中話をずっと聞いておくのは不可能だ
だから明らかに指示をしていた1人のみの音をずっと聞いておこう
後はどうやって動くか…
最悪の手段は出来れば取りたくはない
足音をテンポ良く鳴らして
…いや
歩く
…それともいっそ持ち込むか
歩く
本棚を見ながら歩き続けて
ふと立ち止まる
『…石言葉』
送られてきた発明品
あれは宝石の筈だ
ならコレも買っておくかと本を手に取って
もう良いかと会計へと向かう
私考え事してる時の方が迷ってないな?
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作者名:Beit | 作成日時:2021年9月14日 22時