4 ページ27
私はこれから高校生になる
子供の頃の話も大事な思い出ではあるけれど、これからの話はもっと大事になるはず
あの頃輝いた星は暗い空に散らばって、どれだったのかはもう思い出せない
だから私は違う輝きを放つ星を見つけるんだ
長ったらしい校長先生の話も聞き終えて、今グクとクラス表を見にきている
JK「A、俺と同じクラスだよ」
ニコッと笑うグクに私も嬉しくなる
『え、ほんと？ラッキー』
つま先立ちで覗き込もうとすると大きな人混みに押されてコケそうになる
A！！
って呼ぶグクの声が聞こえてからすぐに
あ、やばい。
そう思った
そして視界があからさまに傾き目を閉じた時、ふわっと体が浮くように留まった
『ん？』
私がゆっくり目を開けると、私は誰かに支えられていた
周りの人たちの悲鳴のような声が聞こえたけど、それはどれもひどく遠くに聞こえた
私の心がドキドキと音をたてた
なに
どういうこと？
うそ
なんで分かるの、私
何にも覚えてなかったのに、すぐ分かった
あの時反射して見えなかった部分も
涙で滲んだ部分も
全てくっきりと蘇る
そして目の前の彼とリンクする
あの頃の彼とリンクする
私の心が好きだって言ってる
好きの気持ちが大きな音を立てて押し寄せてくる
多分
いや、絶対
私はまた彼のことを好きになる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miii(プロフ) - くうさん» すみません！ご指摘ありがとうございます！ (2016年12月19日 19時) (
レス) id: 51c95e82cc (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - ここに書いていいのかわからないですが…校門の漢字が違います… (2016年12月19日 17時) (レス) id: c45b8ab75d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
