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「智洋！おはよー」
「おはよーさん」
今日は、かなり久々の葵とのデート。
葵と付き合い始めたのは、高校三年の秋だった。
高校卒業後、俺は大学に進んで、葵は就職した。
そして、俺は見て見ぬふりをしている。
葵が会社の人と恋仲にあること。
「かなり久しぶりじゃない？」
「そーやね」
「ごめんね、なかなか都合つかなくて」
「ん？全然ええよ。仕事頑張っとるんやろ」
葵の仕事はアパレル店員だ。
休みが不定期で、なかなか会えていなかった。
「ふふ、ありがとう。今日は沢山美味しいもの食べようね！」
「太るでー？」
「レディにそんなこと言うものじゃありません」
これだけで良いのに。
これ以上は求めない。
葵がそばにいてくれるだけで良いのに。
どうしてそれすらも許してくれないのだろう。
ふらふら歩きながら、葵や俺の服を見る。
「私と智洋って、お揃いのものとか持ってなかったよね」
「あー、確かにそやな」
「アクセサリーとかどう？」
その瞬間に俺たちの間を裂く、機械音。
「あ、ごめん。電話だ」
「出てええよ」
俺に知られたくないかのように
携帯の液晶を隠し、
距離をとる。
あぁ、男だ。
女は勘が鋭いと言うが、男だって負けていない。
葵の声が途切れ途切れでしか聞こえないため、何を話しているかはわからないが、きっとデートはお開きだ。
それから少しして、葵がこちらに向かってくる。
申し訳なさそうな顔、をして。
「どしたん？」
「智洋ごめん…。今の仕事先からで、ちょっとトラブって人が足りないんだって…」
「そっか…しゃーないやん。そんな顔せんといて」
行っておいで、そう言う。
そう言わなくてはいけないから。
「ほんとごめんね！この埋め合わせは必ずするから！」
「おん。無理せんと頑張れ」
ほんとごめんね、と言い続ける葵を見送る。
「さ、帰るか」
一人でここにいても仕方がないため、駅に向かって足を進める。
「でね、そこで…」
「はぁ？ほんまにあほやな」
聞き覚えのある声に少しきょろきょろとすると、前から歩いてくる二人組が視界に入った。
Aちゃんが男の子と歩いてる。
どうやら話に夢中で俺には気づくことがなさそう。
そのまま、俺の横を通りすぎる。
隣にいた男の子、彼氏なんかな。
＿＿＿
さぼりすぎました…。
ごめんなさい…。
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れみ(プロフ) - とても読んでて続きが楽しみになりました！ 後誰がなんのセリフを言ってるかわかるとありがたいです。更新頑張ってください！ (2018年5月21日 16時) (
レス) id: 568c351ff4 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - すごくｷｭﾝｷｭﾝします！続き、楽しみにしてます！！ (2018年5月20日 11時) (レス) id: ec89f148c8 (このIDを非表示/違反報告)
かみこた - 続きが気になる！更新頑張ってください！ (2018年1月7日 23時) (レス) id: 42238d61a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*sora* | 作成日時：2017年12月25日 0時
