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「てか、Aちゃんここまで本当に理解してる？」
「え？まぁ、確かに私バカですけど、神ちゃん先生の教え方すごい分かりやすいので、一応理解していると思いますけど…」
「Aちゃんすごいなぁ」
そう言って、私がわからないと言ったところをすらすらと教えてくれる。
「あー、なるほど」
「分かった？」
「さすが、神ちゃん先生です。この私に、勉強を理解させるなんてすごいですよ！」
「そこ、自分で自慢するところなん？」
「はい！」
Aちゃん、ほんとにおもろいなー、と笑ってくれる。
「でも、Aちゃんだってちゃんとやれば絶対良い成績とれるで？
俺の教え方どうこうじゃなくて、Aちゃん自身が理解するの早いんやで」
そのあと少し、勉強をしてから休憩をはさむ。
母が持ってきてくれたコーヒーとお菓子を手に、神ちゃん先生といつも通り内容の薄い話をする予定だった。
「あんな、明日彼女と久々のデートなんよ」
「え？」
まぁ、神ちゃん先生には彼女がいるわけで。
それは神ちゃん先生から聞いていたから知っている。
それに、明日は休みの日なのだからデートをすると言っても別におかしいことではない。
だが、私は神ちゃん先生が好きなのだ。
でも、相手は私のこの気持ちを知らないからどうこう言う筋合いもない。
「そうなんですか！良かったですね。どこか行くんですか？」
「一応、買い物に行く予定なんやけどね…」
「あー、何かプレゼントしてあげようとか考えてるんですか？」
「え？まぁ、そんなところかな」
私だって好きって気持ちを隠してなんともないふりをして会話をしている。
何か変なことを言ってしまっただろうか。
目の前にいる神ちゃん先生の顔は辛く、苦しそうだった。
なんで、そんな顔をするんですか。
私は神ちゃん先生のことを何も知らない。
「神ちゃん先生？」
名前を呼ぶと、はっとして笑顔を取り繕う。
「ごめんごめん、何がいいか考えこんでしもうた」
「そう、ですか」
神ちゃん先生のひきつった笑み。
胸がきゅーって苦しくなる。
「さ、休憩したしあと少し勉強頑張ります！」
「Aちゃんえらいなー」
「ほら、神ちゃん先生もぐだぐだしてないで、お給料の分は働いてください」
「はいはい、やりまっせ」
余計なことを考えないように、ひたすら問題を解く。
何も考えたくないのに、さっきの表情が頭から離れない…。
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れみ(プロフ) - とても読んでて続きが楽しみになりました！ 後誰がなんのセリフを言ってるかわかるとありがたいです。更新頑張ってください！ (2018年5月21日 16時) (
レス) id: 568c351ff4 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - すごくｷｭﾝｷｭﾝします！続き、楽しみにしてます！！ (2018年5月20日 11時) (レス) id: ec89f148c8 (このIDを非表示/違反報告)
かみこた - 続きが気になる！更新頑張ってください！ (2018年1月7日 23時) (レス) id: 42238d61a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*sora* | 作成日時：2017年12月25日 0時
