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「一人で抱え込んじゃダメですよ。約束してください」
「約束」
「私を…神ちゃん先生の彼女にしてください」
「もちろん。俺のこと、Aちゃんの彼氏にしてくれる？」
その言葉に、首をたてに振る。
全くと言っても良いぐらいに、実感が湧かないがなんだか胸の辺りがぽかぽかする。
きっと、身体中が『嬉しい』という気持ちで一杯なんだ。
よろしくお願いします、という気持ちを込めて神ちゃん先生に飛び付く。
一瞬倒れるかも？と思ったが、飛び付いた私をしっかりと抱き締めてくれた。
「わ！Aちゃん、いきなり甘えたさんなん？」
「んふ、そうかもしれないです。てか、神ちゃん先生意外と力あるんですね」
そう素直に伝えると、心外だといった表情をして「俺のことなんだと思ってるん？」と笑った。
次の日、学校に登校した私は真っ先に麻由にお付き合いの報告をした。
「え！本当に！？本当にあのカテキョと付き合っちゃったの！？」
「付き合うと思ってなかった？」
「正直に言うと、思ってなかった。でもおめでとうー！」
大きな声でリアクションをとられて周りから変な目で見られたが、今日ぐらいは良しとする。
しかし、意外とそうもいかないこともあり…。
「え、ほんまに付き合ったん？」
全く同じ反応をする廉。
「別に廉には言ってない」
「中村の声がでかいから丸聞こえなんよ」
前言撤回だ。
やはり、麻由の声のでかさを恨む。
「まぁ、なんや。良かったな」
少し照れくさいのか、小声で「おめでとう」と言ってくれた。
「ありがとう」
「あれやな、カテキョに泣かされたら俺んとこきてもええんやで」
もういつもの調子に戻り、ふんぞり返り偉そうに言う。
「考えとくね」と言うと、廉が少し悲しそうな顔をするのがわかった。
この間買い物に付き合ってもらったときにもあったこの違和感。
うぬぼれかもしれないが、きっと廉は私のことを好きでいてくれたんだ。
今さらになって気づく。
沢山の思いを込めてもう一度「ありがとうね」と言うと、「俺も中村も、『友達』だからなー。A、幸せになれよ」と私の目をまっすぐ見て言ってくれた。
麻由も、廉も私にとってとても大切な存在だ。
改めて、良い友達をもったと心の底から感じた。
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れみ(プロフ) - とても読んでて続きが楽しみになりました！ 後誰がなんのセリフを言ってるかわかるとありがたいです。更新頑張ってください！ (2018年5月21日 16時) (
レス) id: 568c351ff4 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - すごくｷｭﾝｷｭﾝします！続き、楽しみにしてます！！ (2018年5月20日 11時) (レス) id: ec89f148c8 (このIDを非表示/違反報告)
かみこた - 続きが気になる！更新頑張ってください！ (2018年1月7日 23時) (レス) id: 42238d61a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*sora* | 作成日時：2017年12月25日 0時
