繋がれない鎖【sh】 ページ41
※オメガバース初挑戦。
女のコがα。シャオさんβ。
結ばれない話です。シャオさんの片想い。
別にピンク表現はありません。
__________…
平均野郎と称される俺は文字通りβの人間だった。
人並みに頑張りながら過ごしたこの人生、人並みに恋愛して、人並みに幸せを感じながら、ゲームして、友人とバカして、楽しく過ごして、性なんて感じることなく過ごしてきた。
はずだった。彼女を見るまでは。
『よろしくお願いします。コネシマの友人です。』
αの多い我々だメンバー。その友人もまた優秀な人が多かったようだ。彼女はコネシマが連れてきた。色素の薄い真ん丸な瞳に、すらっと伸びた手足。コネシマと並んでも引けを取らない程の美しさにメンバー全員がピタリと動きを止めた。
彼女の放つαのフェロモンなど、βの俺には聞かないはずなのに圧倒的オーラに打ちのめされた俺は彼女と目が合った瞬間に全身が泡立つのを感じた。
(あ、俺あかん、恋してもうた。)
その日は何喋ったか恥ずかしながら全く覚えてない。彼女がニコリと微笑み、コネシマの隣で笑う度、胸がざわつくのを感じた。
｢Aちゃん、αやんな？｣
『あ、ええ、そうですよ。物珍しいです？女のαなんて。』
ふと問いかけた大先生の質問に盛り上がっていた皆は動きを止めた。分かりきってはいたことだったけど、その事実に触れていいものかと皆はオロオロとした雰囲気を醸し出していた。
『ふふ、皆さんそんなに固まらないでくださいよ、慣れてますよ、そのくらい。』
その答えに安心すると共に複雑な気持ちになる。やはりαは一目置かれる存在であるらしい。それは、いい意味でも、悪い意味でも。
俺に、彼女は釣り合わないのに。
俺は、なんて人に、恋心を抱いたんだ。
『シャオロンさん、であってますか？』
｢え、ああ、そやで？｣
『いえ、ぼんやりしてらっしゃったので、お酒に弱いのかと。』
優しい、気遣いもできるんやな。ええ子なんやな。
ぐう、と胸が押さえつけられるようだった。
あまり思っちゃいけないことだけど。
俺、Ωやったら良かったのに。
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» うわああありがとー！！そんな忙しい時に見てくれてありがとうね！！毎度毎度コメントしてくれてほんと嬉しい！マジでありがとうね！！ (2019年3月4日 14時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - お疲れ様！ずっと全部読んで、更新の度に喜んでた笑 ラストもちぃ汰らしい終わり方でめっちゃ好きやし、全部の話大好きやった！またもし新作が出来たら変わらずすっ飛んで行くね！取り敢えず、お疲れ様でした！50話おめでとう！！ (2019年3月4日 6時) (レス) id: d712e3143f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 葉月さん» コメントして下さって、また褒めていただきありがとうございます。少しずつ更新していけたらと思いますので、どうぞこれからも宜しくお願いします。 (2019年1月27日 9時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - はじめまして。素晴らしい作品をありがとうございます！……ただそれが言いたかっただけです。 (2019年1月27日 4時) (レス) id: 87837aefcb (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» ま、満足頂けたようで何より！！ それそれ！甘々なのじゃなくてもっとフレッシュさあるよね！(？) (2018年12月17日 17時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2018年12月10日 11時
