またと言わないで【sp】 ページ28
『ねえ、シッマ。』
｢ん？｣
『...いや、やっぱりなんでもないや。』
｢そーか。｣
目の前のゲームに夢中な彼に問いかけたところで返事がまともに返ってくることはない。むしろそれを知って私は言ったのかもしれない。
元々言えたセリフではなかった。貴方の後輩から告白された、なんて。
彼が愛を囁くことなど滅多にない。不安になることなんて山ほどある。それを敢えて聞いたりすることは無いけれど。彼の言う、''面倒臭い女''にはなりたくなかった。
ストレスからか彼の背中を眺めながら煙草に火をつけた。軽くなった箱を感じてそろそろ買いに行かなきゃなあ、と考える。
『、』
声を掛けようとして、やめてしまう。さっきも答えを濁したままの会話をしたばかり。次こそ、｢なんやねん、さっきから｣とうざったく思われるかもしれない。私が出ていったところで彼に不便など何も無いだろう。
彼の邪魔にならぬよう、音を立てずに部屋を出た。
暖冬であると言われていてもこの時期はやはり冷え込む。適当に引っ掛けてきたジャケットでは少し寒かった。肩を縮こませて寒空の下を急いでいると、あまり会いたくなかった人物に会ってしまった。
｢Aさん、どうしたんですこんな時間に。｣
『あ、ショッピくん、』
｢...コネシマさんのパシリですか？｣
『まさか、そんなこと言わないよあの人は。私が煙草切らして買いに行ってるだけ。』
｢夜中に女性一人じゃ危ないっすよ？あの人一人で行かせるんですか？｣
『黙って出てきたの、集中してたからね。』
彼と話していて悲しくなってくる。彼にはもう私は要らないのかもしれないと、そう思えて。
｢...行きましょ。すぐそこのでしょ？コンビニ。｣
『え、いや、悪いよ。大丈夫だよ。』
｢いいから、俺が行きたいだけっすから。ついて行かせてください。｣
『...わかった、ありがとう。』
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» うわああありがとー！！そんな忙しい時に見てくれてありがとうね！！毎度毎度コメントしてくれてほんと嬉しい！マジでありがとうね！！ (2019年3月4日 14時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - お疲れ様！ずっと全部読んで、更新の度に喜んでた笑 ラストもちぃ汰らしい終わり方でめっちゃ好きやし、全部の話大好きやった！またもし新作が出来たら変わらずすっ飛んで行くね！取り敢えず、お疲れ様でした！50話おめでとう！！ (2019年3月4日 6時) (レス) id: d712e3143f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 葉月さん» コメントして下さって、また褒めていただきありがとうございます。少しずつ更新していけたらと思いますので、どうぞこれからも宜しくお願いします。 (2019年1月27日 9時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - はじめまして。素晴らしい作品をありがとうございます！……ただそれが言いたかっただけです。 (2019年1月27日 4時) (レス) id: 87837aefcb (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» ま、満足頂けたようで何より！！ それそれ！甘々なのじゃなくてもっとフレッシュさあるよね！(？) (2018年12月17日 17時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2018年12月10日 11時
