ダンス・イン・ブルー【gr】 ページ48
※ダイヴ・トゥ・ザ・スカイのドイツ側視点です。
良ければそちらからお読み下さい。
『お呼びでしょうか、総統。』
透き通るようなドイツ語が薄桃の唇から零れた。
｢御苦労。三日前に落とした機体の内一つは相手方の大尉らしいぞ。お手柄だな。｣
『総統閣下にそのようなお言葉頂けるとは...身に余る光栄にございます。』
｢...口調を戻せ。違和感しかない。｣
『...そうか、こんな感じか？』
軍の最高位に対して砕けた口調を許された女は、短いブロンド髪を邪魔だというように振るった。
ルフトヴァッフェ唯一の華である彼女は、総統のお気に入りであった。
齢19にしてその右手は幾人も殺してきた。
20になる頃にはその数は3桁に昇るであろう。
｢ふ、女っ気の微塵もない口調だな｣
『軍にいる女にそれは必要ないだろう』
｢...ああ、そう言えば、向こう側にも女のパイロットがいるらしいぞ｣
『向こう側？』
｢ああ、イワン野郎共の中にさ。何でもかなり優秀なんだとか。見た目もお前に似て金髪らしいな。｣
命令で来たはずなのに任務でもなんでもない話をされ、彼女はその綺麗な眉を吊り上げた。
『それはなんの意図があって私に話している？』
｢ただの世間話だ。｣
話を逸らされた。回転椅子をくるりと回した彼のブロンドは、夕日に照らされ、オレンジに染まる。
『...それで呼んだ用件は？』
｢今から飛べるか？｣
『5分あれば。』
｢よし、行け。敵の主要人物を落とした後だ。チャンスを逃がすな。｣
『はっ！失礼します。』
足早に出ようとする彼女だが、ふと足を止めた。
否、彼が腕を掴んでいた。
｢仕事は早めに済ませろよ。｣
『素直に早く帰ってこいと言ったらどうです？それに止めているのはあなたのその右手です。』
｢...相変わらずの、減らず口を。｣
ぐい、と手が引かれた。彼のデスクに、彼女の手が...人を殺しすぎた、トリガーを引くその綺麗な右手が、押し付けられる。
彼のかさついた唇が桃色のそれに触れた。
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琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» いえいえ！！ うん、その時がきたら即読みに行くわ！！w← (2018年10月3日 19時) (
レス) id: d712e3143f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» ほんとありがとう...『また』があったらよろしくね...w (ボロ泣き中) (2018年10月3日 13時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» だって全部素晴らしいなって思えたのはホンマやもん！ううん、載せてくれるのは全然いいよ！寧ろ嬉しかった！！ホント、あんな感じやけどいつでもしに来てね！ (2018年10月2日 15時) (レス) id: d712e3143f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» ありがとう！本当に琴葉には感謝しきれんのよ！どんな作品でもそうやって褒めてくれるから、頑張って来れたんやと思う！うちも琴葉の作品に会えてよかった！また行く！リクエストする！サプライズなんてものじゃないけど、載せちゃってごめん、でも全部本心だから！ (2018年10月2日 10時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» 私の方が、ちぃの更新とかコメにずっと励まされてたよ？ホンマに、こっちこそありがとう！！私の作品見つけてくれてありがとう！あと、私の友達なってくれてありがとうね！また私の方にもリクエストしてな？ちぃならいつでも歓迎やから！！ (2018年10月1日 17時) (レス) id: d712e3143f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2017年12月12日 22時
