酩酊、その熱に浮かされた【tn】 ページ37
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『こんばんは。』
「おお、こんばんは。今日来るんやったんや。」
『はい。お邪魔していいですか。』
「勿論。大先生おらんけど、ええの。」
『そんなんじゃないって、いつも言ってるのに。』
ご飯の集まり。お酒の集まり。そこに鬱が呼んでくれたから始まった、大人数ご飯の賑やかな関係。
私は友人の居酒屋に一人で遊びに来ていた。鬱はたまたま美味いらしいと言う噂を聞きつけて友人を連れてきた客。昔馴染みの人間同士が、ばったり知り合いの居酒屋であっただけ。そのまま流れるように席を共にして、何度かまたそういうことを繰り返していた関係。
「とりあえずなんか飲む？」
『席にボトルありますね？それでいいです。』
「流石やな！」
ガヤガヤとしたこの席は、普段の悩みも蟠りも全て吹き飛ばしてくれて気持ちがいい酒が飲めた。
また食も振るう彼らの前では何も気にせず美味いもの好きなものをたらふく食べることが出来た。
その、なんとも言えない自由さに、居心地の良さを感じて、男達の中に異質な紅一点になろうとも、甘えさせてもらっていた。
そのうちに皆はベロベロに酔い、口の回らぬ愚痴が出始めて、そうして解散する。だいたい記憶があるのは数人程度だった。
「Aちゃん？……Aちゃん？大丈夫か？」
『ん、うん？すいません、どうかしました？』
「いや、ぼーっとしとったで。大丈夫か？酒回ったか？」
思考を巡らせていたら、呼び掛けにも気づかなかったらしい。トントンさんに心配された。よく気が利く人である。
『いや……疲れてるだけやと思います。大丈夫です。ごめんなさいね。』
「そうか。そしたら帰ろか。」
『えっ？』
急な展開に私は声を上げた。トントンさんはトントン拍子に帰るじゃん、とどうでもいいことを考えつくくらいに私は酩酊していた。疲れていたのはホントだった。めんどくさい人の柵にうんざりしていたせいだった。
どうでもいい嫌な記憶を、封じ込めたはずなのに。耳にも目にもチラつく。ああ嫌だ嫌だ。帰る準備を始めたトントンさんを横目に私は残ったグラスを煽り、机に置いたのまでは、覚えてる。
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ちぃ汰。(プロフ) - 椿・鵯(ひよどり)さん» 今晩は。貴方様の足が再び出向いて下さって嬉しい限りで御座います。お恥ずかしいことに相変わらずの筆運びで御座います。どうか貴殿のお気に召します頁があらんことを。 (2022年6月27日 19時) (
レス) id: 7afb004994 (このIDを非表示/違反報告)
椿・鵯(ひよどり)(プロフ) - お疲れ様に御座います。貴君がお気に召すままにあらせられる事を願っております。また一羽を見られることを密かに思っております。お目汚し失礼致しました。 (2022年6月26日 17時) (レス) @page3 id: 72d1a498da (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» いつもいつもお世話になっております。いつも通りの更新です。相変わらずのマイペースです。それでも宜しければ気ままにお立ち寄りくださいね。お待ちしております。 (2022年6月13日 1時) (レス) @page2 id: 7afb004994 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - Twitterを見たあとまさかと思い立ち寄れば…推し作者様の新作、本当に嬉しいです。更新はゆっくり気ままに、楽しんでお書き下さいませ。いつまでもお待ちしております。 (2022年6月9日 16時) (レス) @page1 id: 7cbb42cb9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2022年6月9日 1時
