夢で会いたいの【ci】 ページ27
※また脳死更新
短い。
________…
プルルルルルル。
長いコール音で俺は起きた。
覚束無い手元でベッドサイドを探り、半分寝惚けてコールに応える。
その横にある時計を見て、もう一度通話相手のなまえを見て。
ふわふわした思考は徐々に明るくなり、逆に、もはや冷静になった俺はぱちぱちと瞬きをふたつするとまず「…ごめん」と呟いた。
電話向こうではやっぱりね、とクスクス笑う声が響いた。
「…いや〜、俺タイムトラベルできたみたいや〜」
『え?なに?』
「俺な、最後に見た時刻7時やねん。ほんで今見たら10時やん。凄ない?」
『あのさあ、』
彼女はいかにも楽しそうに笑っている。あんまり怒ってないらしい。良かった。ていうか申し訳なくてワイヤレスのイヤホンに変えて着替えながら通話を続ける。
『なに?タイムトラベラーなんだっけ?いつから来たんですかじゃあ。』
「ええ、んんと、3時間前。」
『ねえ、チーノくん二度寝って知ってる?』
「いや〜知ってるどころか今日は8度寝くらいしたわ〜!」
開き直った俺の態度にAはとうとう大きく口を開けて笑っている声を出した。
待ち合わせ場所で笑いを堪えられてない、大きく笑っている君が早く見たくて、さっさと身支度を整えると俺は玄関の鍵を閉めて軽く走りながら駅へ向かう。
『あんまり急がなくていいよ、でも9度寝に入って乗り過ごしだけはやめてね。』
「ごめんて、でもしゃーないやん、夢にA出てこられたらまた会いたいな〜思って、もっかい寝てまうんやもん、」
『、もうほんと調子いいんやから、早くリアルに会いに来てよね!』
恥ずかしさのあまり関西弁がでてしまった彼女が愛おしくて俺はやっぱり足を早めるのだった。
___________…
''ゆめであいたいの、
あなたが何度寝だってしちゃうように。''
あまりにも可愛い歌を見つけてしまい、衝動書き。
sleep sleep/ぜったくん
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» 毎度のコメントありがとうございます。お待たせ致しましたことお詫び申し上げます。感想もありがとうございます。期待以上の感想を頂けて言葉もありません。続編前向きに検討しておりますのでどうかその時はよしなに。私もあなたのファンでございます。ありがとちゅき() (2020年5月12日 10時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します。更新の方心待ちにしておりました、そして相も変わらず、否それ以上に素晴らしいお話に胸が苦しく、また切なさが込み上げました。良ければ続編をと思いますが作者様の手が動く限りで構いません。私は何時までも貴方様のファンです。とりますき() (2020年5月12日 0時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音さん» とんでもございません、しっかりと寝てましたすいません...。ありがとうございます...。勿体ない言葉...。 (2020年1月28日 8時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音(プロフ) - 夜分遅くに大変失礼でしょうが...これだけ...好きです。 (2020年1月28日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 夢川さん» いえいえ、全く気にしておりませんのでそんなにお気を使われないでください!感想頂けてとても嬉しいです。星の子一家に一人要りますよね笑 こちらこそリクエストありがとうございました。よろしければまたリクエストしてくださいね。(お仲間でしたか笑) (2019年11月5日 20時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃ汰。 | 作成日時:2019年10月6日 18時