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息を切らして、肩を揺らして、走った。
怖かった。やはり俺は醜くて、汚い、街に降りることを許されない者だと、突き付けられた気がして。
俺には、人間として生きる資格がないんだ、と。
｢...っ、は、...ぅ、くっ｣
視界が自然と滲む。
路地裏を抜けると、たまたまあの川に辿り着いた。
｢...セーヌ、河...あの川だ...｣
これに触れたら、もう帰ろう。
そう決めて手を延ばすと、川面に赤い影か映る。
｢...！？｣
『あら、びっくりさせちゃった？』
さっきの彼女だった。
俺を、助けてくれた人。
｢あ、...｣
『ふふ、大丈夫、何もしないから...何しようとしてたの？』
踊ってる時の凛とした顔も素敵だったが、今みたいにふわりと笑う彼女はその何倍も美しかった。
｢かわ、｣
『川？セーヌ川ね、』
｢水を、触りたくて、この川の｣
『ふぅん、その為に街に降りてきたの？』
｢...そう｣
彼女はおもむろに俺の手をとった。
｢...！え、あ｣
『ほら、どう？』
彼女が自分の手ごと俺の手を川に浸した。
川の水は冷たいけれど、掴まれた手首が熱い。
｢つめた、い｣
『ほんとね、川の水に触れたのは私も久しぶりかも』
彼女の長い袖は濡れてより一層赤みを増していた。
彼女は更に話した。
『もう帰るの？』
｢うん、｣
そうだ、俺は戻らなくては。
あの埃っぽい、薄暗い僕の居場所に。
『また、降りてくる？』
｢...え？｣
『私、Aっていうの、あなたは？』
｢うつ、｣
彼女の瞳は真っ直ぐだ。
『じゃあ、ウツ！待ってるからね』
その言葉を、
望む言葉をくれた君に、
俺は、
__________…
ノートルダムの鐘/鬱先生
始まりました第5弾。
別に物語パロディ縛りにするつもりはありません。
更新はまた気長にお待ち下さいね、
あ、リクエスト待ってます、はい笑
ああ言えばこう言う【pei】→←Notre Dame【ut】
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ちぃ汰。(プロフ) - ミーさん» コメントありがとうございます！ ニヤニヤして頂けて嬉しい限りです笑 見返してみましたが中々乱雑かつ支離滅裂文章でお恥ずかしい限りです汗 現在活動はほぼ行っておりませんが、その言葉は嬉しいです、ありがとうございます！ (2018年2月24日 12時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 素敵なお話ばかりで、ニヤニヤしながら読んでしまいました(笑)特にグルさん短編の裏切り者でもが好きです！これからも頑張って下さい(^-^) (2018年2月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - reiponnさん» ほんとありがとうね！ (2017年12月13日 18時) (レス) id: 64d3b538d3 (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ちぃ汰。さん» 私も好き！！ちぃちゃんが元気になってくれてよかったー！いえいえ！私こそ毎日…じゃないけどちぃちゃんと話しててとっても楽しいよ！ありがとう (2017年12月13日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - reiponnさん» もう優しいかよ、まじ好き。真面目にすき。その言葉でホント元気でる！頑張るよ、ありがとう！！ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 64d3b538d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2017年9月14日 21時
