○*+君色+*○【K.Ninomiya】 (ページ28)

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＊27 タンポポ【side Masaki】ページ28

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雅紀「やっと決まったー！」

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俺は売店のおばちゃんの手から逃れ、やっとの事でウーロン茶を手にする事が出来た。

ウーロン茶を買うのにどんだけ時間かけてんだよ…俺は(笑)

そう言えば、あの子はどうしてるんだろ？

半ば強引に誘ってしまった俺がいなくなって…

もう先に買って帰ったかも知れない…

少し寂しさを募らせながら、俺はおばちゃんのいるレジに向かう。

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すると、そこには彼女の姿ともう1人。

…見覚えのある後ろ背中があった。

雅紀「…、ニノ！？」

思わず大声で叫んでしまった俺。

俺が呼ぶ声に気が付いたのか、彼女の方から俺のいる方へ振り返る。

和也「…、相葉さん？」

雅紀「、何でこんな場所にいるんだよ！しかも…その子と知り合い！？」

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俺がパニクる中、ニノは少々呆れ顔をして。

和也「何でって…あなたの様子を見に来たんですよ。彼女とは…ちょっと顔見知りなだけです」

雅紀「そ、そうなの………………？」

俺がそう彼女に尋ねると、コクリと小さく頷く彼女。

和也「…相葉さんこそ、何してたんですか？」

ニノが俺の方を見て尋ねる。

雅紀「、俺はちょっと喉が乾いて…その子と一緒に買いに来たの」

俺がそう言うと、ニノはくるりと彼女の方へ向き直し、ぼそっと言った。

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和也「君、こんな茶髪の変人について行ったらダメじゃない。この人、何しだすか分かんないんだから」

雅紀「、茶髪の変人って何だよ！お前も茶髪だろ！」

俺はニノの頭をくしゃくしゃとかき回す。

和也「、何するんだよ！？」

雅紀「ニノが彼女に変なことをを吹き込むから！」

和也「俺はただ忠告しただけだろ！事実を言ったまで…」

雅紀「はぁ！？何の忠告、事実…」

俺達が言いあってると、ニノの後ろに隠れる彼女がクスッと笑う。

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「…、髪グシャグシャ…」

俺達は思わず、動きを止めた。

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初めて見た、彼女の笑顔。

それは、まるで…タンポポのような温かい笑顔だった。

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