○*+君色+*○【K.Ninomiya】 (ページ22)

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＊21 女の子【side Masaki】ページ22

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あそこだ…………

俺は何とか彼女の病室にたどり着くことが出来た。

雅紀「…来たのは良いけど…どうしよ……」

突然、ドアを開いたら変人に思われるし。

だからと言ってずっとここにいるわけにはいかないし…

ドアの前でどうすれば良いのか悩んでいた。

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開けるべき？

いやいや…やっぱり戻る……

ああ、もう、分からない！

俺、早まった？…やらかした？

すると、ガラッと目の前のドアが開けられて。

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雅紀「、わっ！？」

思わず、大声を出してしまう俺。

「、えっ…！？」

案の定、相手も俺がいるのに驚いて声を上げる。

…って……この子…

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雅紀「……、めっちゃ小柄…」

黄色いパジャマを着て、長い髪を二つ結びにしている女の子。

俺が今まで見た女の子の中で、1番小さい。

綺麗と可愛いだと可愛い感じだけど…

あの悲しそうな瞳をしているのは変わっていなかった。

「…、あの……」

雅紀「、はい…！」

彼女に話しかけられ、我に帰る。

「、どちら様ですか…？」

…いけない。不審者扱いになる。

とりあえず何か言わなきゃ！

雅紀「、俺は最近この病院に入院し始めてね。ちょっと…君のことが気になって…」

「…え……」

！？

何、告白まがいなこと言ってんだよ、俺！

これじゃますます不審者じゃん…！

俺の挙動不審な言動に困惑する彼女は、お腹からぐぅ～っと音を出し。

「…！…、すいません…」

必死にお腹を隠そうとする。

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…もしかして、お腹空いてる？

俺は何だか彼女の必死そうな姿に、笑いをこらえられない。

「、何ですか…！？」

雅紀「、ごめん…君の顔が面白くて……あははっ！」

「…っ、…初対面なんですけど…」

俺に必死で反論する彼女。

やっとのことで笑うのを止めて、

雅紀「…お腹空いてるなら、売店行かない？」

と、売店の方を指さして彼女を誘う。

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「え、…あなたは…？」

雅紀「、俺もちょうど喉乾いてたからさ！散歩がてら…一緒に行こうよ」

彼女は少し迷い、しばらくしてから俺に言った。

「…じゃあ、…お願いします」

雅紀「了解！」

俺は彼女と売店に行く事になった。

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俺は、思い出す。

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『………気になるの』

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ニノが気になると言っていた、…女の子のことを。

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