○*+君色+*○【K.Ninomiya】 (ページ3)

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＊2 お見舞い【side Kazu】ページ3

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和也「ここか…………。」

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俺は今、都内でも有名な大学病院に来ている。

…どうしてかって？

それは、さかのぼること…2日前の話。

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和也「ロケでケガしたって……」

雅紀「そうなんだよ…全治、2週間だって。笑うよね…ははは…」

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俺がいつも通り、楽屋に入ると右腕を包帯で抱えていた相葉さんの姿があって。

乾いた笑い声が、無性に俺の心を揺るがす。

和也「…大丈夫なの？スケジュールとか…」

雅紀「ん…、大丈夫じゃないかも。マネージャーは入院したらって。今入ってる仕事の調整は上手くするから心配するなって言ってた」

そう言いながら、少し不安そうな顔をする。

…本当に顔に出るんだから。この人は。

和也「でも、入院ってそんなに長くないんでしょ？もしかしたら早く治るかも知れないし。」

雅紀「…そうだけど…、休みたくないよ、俺」

もう…真面目すぎなんだよ。

俺は相葉さんの肩を叩く。

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和也「バーカ。仕事を少し休んでもまた取り返せば良いんだから。とりあえずそのおっちょこちょいで出来たケガを治して来てよ。ね？」

俺がそう言うと、相葉さんは何だかホッとした表情を浮かべて

雅紀「…分かった。ありがとう、ニノ。俺、絶対に治すから」

と言って、またいつもの笑顔に戻った。

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ーーそして、あれから収録の空き時間が出来た俺は、相葉さんの様子を見に来たってワケ。

別に暇人じゃないよ？

俺だって割かし多忙なんで…うん。

和也「あの人…気付いたらすぐに病院抜け出す恐れがあるから…俺がたまに見に行かなきゃ…

ちゃんと安静にしてもらわないと」

俺は病院のカウンターに入り、彼のいる病室に駆け足で向かった。

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