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化粧室のドアを押す。
気を付けて･･･、って言われたな。
思い出して周りをキョロキョロしてみるけど、もう皆帰ったのか廊下はシン･････と静まりかえっていた。
未だに慣れないヒールをコツコツ鳴らしながら部に戻った。
･････雅紀は帰ってるハズ。
真っ直ぐ前を向いて歩いた。
一歩足を踏み出す度に雅紀への想いを消していく。
･････いや、消すなんて出来ないから、消したフリをした。
あと何歩か先には少し照明が落ちた部。
･････よし、雅紀はいない。
そう感じ、早く帰ろうと早足で部に入った。
デスクに置いてた物を鞄に詰めていく。
財布、携帯、･････よし、帰ろう！
「なーに、急いでんの？(笑)」
「･･････････」
入り口に凭れかかるように立っている雅紀。
薄く微笑みながら私を見る雅紀は、いつもの雅紀じゃない。
「な、に･････って、用事！そう用事があるから！」
「ふーん･････」
「だから、私行くね！」
鞄を肩に掛け取っ手の部分を握り締めるようにし、早足で雅紀の横をすり抜けようとした。
「待って」
アナタのその言葉でピタッと止まってしまうこの足。
アナタに掴まれた手首。
･････もう、最後にするから言わせて。
「雅紀･････好き」
「知ってるよ？」
「もう、好きになるのヤメるから、･････！大好き」
「な、に･････言ってんの？」
シン･････とした部屋に私と雅紀のいつもより低い声が響く。
顔だけ振り返ってた雅紀が身体ごと振り返ったのが気配で分かった。
掴まれた手首はまだ離れていなかった。
「･････別れる、って･･･こと？」
「別れる･････？」
「･･･もう、俺のこと好きじゃなくなった？」
不安そうな雅紀の声が聞こえた。
･･･声、震えてる。
そんな雅紀の顔を見たいのに、見たら好きが溢れちゃうから振り返れないのは私が臆病だから？
「雅紀が彼女出来た、って知っても諦められなかった･････」
「･････は」
「･････雅紀が好きになった子だから、きっと私なんか敵わないんだろうな、って」
「え、ちょ。まって、」
「好き。だけど、もうちゃんと諦めるから」
焦った声をする雅紀。
好き、･････ちゃんと届いたよね？
「ね、A。こっち向いて？」
「･･････････」
「もう！向いてってば！」
*
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みう(プロフ) - たまこさん» そ、そうですか？！そう思って頂けたのなら嬉しいです！ありがとうございました！！ (2015年11月13日 22時) (
レス) id: a0fc30e2c2 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ - 翔くん〜見た目も中身もイケメンさんでキュンキュンしました！笑 (2015年11月12日 22時) (レス) id: 2b15662a3c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 多御流さん» ありがとうございます(ペコリ)うん････、歳は聞かないで(苦笑)これからも宜しくお願いします！ (2015年11月12日 18時) (レス) id: 575ad155ba (このIDを非表示/違反報告)
多御流(プロフ) - 誕生日おめでとうございます！！何歳になったんですか？ (2015年11月12日 7時) (レス) id: 7438752eae (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆうさん» キュン、として頂けたのなら幸いです(V)o￥o(V) (2015年11月1日 1時) (レス) id: ee9a4d30ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2015年9月14日 18時
