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5年前。
仕事で結構大きなミスをしてしまった私に今日みたいに『呑みに行こうぜ』と誘ってくれた雅紀。
落ち込んでたから断ったものの、雅紀は気にせず私の手を取って歩き出した。
「ねぇ、五十嵐さん」
「･･･････････」
「落ち込んでるより、今回の失敗を次に活かそう！って思って次に進んだ方がいいよ！！」
私の方を見ずに言った彼。
視界が滲んできて彼の背中が二重に見えた。
「五十嵐さん、なに飲む？」
「お茶で･･･････････」
「えー？！折角なんだから、大将！ビール2つ！」
私の意見なんか丸無視して『アハハ！！』って笑った相葉さん。
太陽みたいだな、って改めて思った。
「五十嵐さんてさ、俺と同期だよね？」
「一応」
「んじゃあ、“相葉さん”じゃなくて“雅紀”って呼んで！！」
目尻にクシャッとシワを寄せた、“雅紀”。
優しい太陽みたいな笑顔は、私を包み込んだ。
「A」
「ぅえ？！」
「呼んでみた(笑)」
運ばれてきたビールを私にも渡すと、私の方にビールを差し出した。
「A、乾杯！」
「･･･････････え」
「ほら！早く！」
動揺しながら差し出した私のビールはユラユラと揺れていた。
･･････いや、震えてた。
もう、この瞬間から。
私は雅紀に恋に落ちていたのかもしれない。
・
「Aって彼氏いるの？」
「いや、年齢＝彼氏いない歴、というやつですね！」
「よし、まず敬語を直そう！」
「はい！！じゃあなくて！うん！」
随分と酔っ払ってたのか、雅紀に『顔真っ赤』って笑われて。
「いや、雅紀も顔真っ赤！」
「あはは、コレは酔ってんじゃないのー！！」
笑いながらお酒を呑んだ。
「A」
「ん？」
「もうそろそろ、帰ろうか」
「････うん」
項垂れて完全に動けなくなった私を見て雅紀は話出した。
････帰りたくないな、もっと一緒にいたい。
だって居心地いいんだもん。
「Aの家、どこ？」
「ん〜とね、左曲がってぇ〜真っ直ぐ行くでしょ？････それから」
「あはは、分っかんない(笑)」
ユラユラ視界が上下に揺れてて。
頬には湯タンポみたいな暖かさ。
目を薄く開けると、街灯に照らされた茶髪のサラサラな長い髪が見えた。
暖かい、雅紀の背中。
家になんか着かなくていいから、このまま寝させて。
･････この頃には、もう好きだったのかも。
*
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みう(プロフ) - たまこさん» そ、そうですか？！そう思って頂けたのなら嬉しいです！ありがとうございました！！ (2015年11月13日 22時) (
レス) id: a0fc30e2c2 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ - 翔くん〜見た目も中身もイケメンさんでキュンキュンしました！笑 (2015年11月12日 22時) (レス) id: 2b15662a3c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 多御流さん» ありがとうございます(ペコリ)うん････、歳は聞かないで(苦笑)これからも宜しくお願いします！ (2015年11月12日 18時) (レス) id: 575ad155ba (このIDを非表示/違反報告)
多御流(プロフ) - 誕生日おめでとうございます！！何歳になったんですか？ (2015年11月12日 7時) (レス) id: 7438752eae (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆうさん» キュン、として頂けたのなら幸いです(V)o￥o(V) (2015年11月1日 1時) (レス) id: ee9a4d30ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2015年9月14日 18時
