Storia物語

第三話「本日のローマは晴天」 ページ6

アーサー side








アサ)あいつっ！！









フラ)うわー、やられたねぇ。











少女が去っていった方向を見ながら、フランスが呑気に呟く。









ギル)、、結構な手馴れだな。

　








アサ)くっそ、うぜぇ、










フラ)ほら、坊ちゃん。
そんなに気荒立たないで、










アサ)落ち着いてられるかっ、











屈辱だ。







なんの手がかりもないまま、取り逃した。









ギル)彼奴、何者だと思う？









しばらく黙っていたプロイセンが、少女について話を切り出す。








床には、プロイセンにノックアウトされた男が転がっている。







フラ)まさかとは思うけど、
　 スパイとか？









フランスが、ありきたりな発想を述べる。







そんな単純なことしか思いつかないからお前には進展がないんだよ、






なんて呟きを心の中で漏らす。








あえて言わないのは、
　








現在の時点ではどんな可能性も否定できないからに他ならない。









アサ)まずは、帰って報告か。








フラ)こいつはどうする？









プロイセンにやられた男を見ながらいう。









アサ)なにか知ってるかも知れねぇ。
連れて帰る。










フラ)お兄さん担ぐのは無理かなぁ。










アサ)俺も無理だ、










2人分の視線が、1人に降り注ぐ。









ギル)、、俺かよ！？








相変わらず普憫だなっ☆

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