＃６４ ページ24
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朝5時半。
早寝を徹底した俺にとっては起きるのが辛い時間ではない。
時々クソデクやらが朝練しに行くのに鉢合わせることがあるのが癪なくらいだ。
6時にかけていたアラームを切って寮の共用スペースに降りてくる。
まぁ昨日はキラが晩飯同席してたから、早起きする奴は居ないだろう。
…なんて考えは甘かった。
なんだ？この匂い。
一階から漂ってくる飯の匂いと…
『…ふん、ふふ〜ん、』
音程が綺麗に取れすぎていて、もはや鼻歌とは言えないような鼻歌が聞こえてくる。
…キラか。
クラスの奴らじゃないだけ幾分かマシ。
……というか少しラッキーだ。
本人の前でそんな素振りを見せるのは断固拒否だが。
なんとなく鉢合わせるのが気まずい気はしたが、朝起きて水を飲まないのは一日のパフォーマンスに影響するから仕方なくキッチンへ赴く。
『……ふん、ふ〜…、おっ？おはよう！
足音的に爆豪君かな？ちょうど良い所に！
こっちおいで〜！』
キッチンに入る手前で、近づく人物が俺だとバレる。
…足音で誰か分かるかよ普通。
「…んだよ」
『これ。昨日買ってきてくれたお礼に、唐揚げと卵焼き食べてみてよ。出来たてだからあったかいよ〜』
はい！と箸を掴まされて拒否するにできない。
渋々口に運べば、キラと目が合う。
「………悪かねェ」
『本当に！？良かった〜！』
胸をなで下ろして心底安心そうに喜ぶキラ。
今度は思い出したかのように鞄から財布を取り出し始める。
長財布を開いたかと思えば、札を何枚か引き出して俺の前に差し出してくる。
『昨日返しそびれちゃったから。
はい、これ食材とサプリ分のお金』
「…は？」
困惑する俺を放って一人で、勝手にレシート見ちゃった、なんてどうでもいいことを喋り出す。
「要らねぇよンなもん！！」
『ちょ、ダメダメ！受け取って！
インターンもまだだろうし、それ親御さんのお金でしょ？』
急に真っ当な事を引き合いに出してくるから断り辛ぇ…！
インターンとかいう聞きたくねぇ言葉まで聞こえてきて腹が立ってくる。
「…要らねぇ」
『ダメ。受け取って』
「要らねぇって」
『ダメです』
「…………チッ。
わぁーった。受け取る。
…その代わりにちっと話聞けや」
『へ？話？』
俺の言葉に、間抜けた声を漏らすキラ。
「余計な世話だったらわりぃけど…
昨日、スーパーでホークスが女と2人で買いもんしてた」
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Kさん - 心臓もたん (11月20日 22時) (
レス) @page31 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - きらちゃんかわいい‼ (2023年2月27日 14時) (レス) @page28 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - もー夢主ちゃんたら素直じゃないんだから！！！！ (2023年2月27日 1時) (レス) @page28 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
すみこ(プロフ) - みーちゃんさん» 一気に！だらだら書いてるのでお時間かかったでしょうに…！ありがとうございます〜！♡ (2023年2月18日 22時) (レス) id: 7cd7c91a19 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - めちゃめちゃ最高でした！更新頑張って下さい！一気に読み返してしまいましたw (2023年2月17日 22時) (レス) @page27 id: d37bd93381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみこ | 作成日時：2023年1月16日 22時
