＃４３ ページ3
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厳しく言い放った声の主の顔が隙間からチラりと見える。
『───リカバリーガール！
わぁー！お久しぶりです！2年半振りですかね？
懐かしい！お元気でしたか？』
「騒がしいねアンタは。元気そうで何よりだよ。
じゃ、今から戒めの意味も込めてイレイザーの前で診察するよ」
えっ。
辞めてください、なんて言ってもまるで聞こえていないようで、何やら資料を持って喋り出す。
「まずアンタね。過労、働き過ぎだよ。
貧血も重なって丸2日動けてたのが奇跡さね」
『はい…』
すみません、と相槌を交互に言うだけの機械になりながら目を逸らしたまま話を聞く。
耳が痛いったらありゃしない。
「あと。これ31日の福岡の病院での診察結果の資料だよ。
アンタどうやったか知らないけど、
こんな怪我で即日退院なんて有り得ないよ。
まず腹部刺されて2針で処置終わりなんておかしいさね」
リカバリーガールがそう言うと、相澤先生から視線を感じる。
恐る恐る見上げれば明らかに怒っていて。
「…取り敢えず腹部の傷は“治癒”でほぼ塞がったがね。
…本気で心配してるのはイレイザーだけじゃないよ。
アンタはそれを理解できていないね」
よっこらせと立ち上がったリカバリーガールが一枚の紙を手渡しに来る。
…何だ？これ。
“雄英高校臨時講師プログラム”……？
「さっきイレイザーと2人で話してたんだよ。
アンタにはまだ仕事に縛りが必要だってね」
『…縛り？』
訳が分からない、と頭にハテナを浮かべれば、相澤先生が口を開く。
「お前のこれから2週間のヒーロー活動は、
雄英でヒーロー科1-Aの授業を担当すること
『…え？私の事務所の仕事は…？』
「そんな暇無いだろうな。
言ったろ、ヒーロー科の授業。
当たり前だが英語も数学も全部お前の担当だ」
『……はい？』
本気ですか？と疑いの目を向ければ迷い無く頷かれる。
挙げ句、安心しろ一応担当の先生が隣に付いてるから、
なんてどうでもいい情報を掴まされる。
「その2週間は学校の寮を使え。
事務所戻れば絶対仕事するだろ、お前」
…ウソでしょ。
最後に藁にもすがる思いで問いかける。
『事務所の許可は！？』
相澤先生が呆れた様に息をつく。
手に取るように先生が次に言う言葉が分かる。
…あぁ。駄目なやつだな、これ。
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Kさん - 心臓もたん (11月20日 22時) (
レス) @page31 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - きらちゃんかわいい‼ (2023年2月27日 14時) (レス) @page28 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - もー夢主ちゃんたら素直じゃないんだから！！！！ (2023年2月27日 1時) (レス) @page28 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
すみこ(プロフ) - みーちゃんさん» 一気に！だらだら書いてるのでお時間かかったでしょうに…！ありがとうございます〜！♡ (2023年2月18日 22時) (レス) id: 7cd7c91a19 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - めちゃめちゃ最高でした！更新頑張って下さい！一気に読み返してしまいましたw (2023年2月17日 22時) (レス) @page27 id: d37bd93381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみこ | 作成日時：2023年1月16日 22時
