＃６０ ページ20
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「お弁当と言えばやっぱり唐揚げでしょ〜！」
「あと卵焼きも！」
「菜食は何にしましょう…？」
1年A組の寮内の共用スペースで騒ぎまくる女子達。
「女子組何してんだー？って…うおお！
キラさんも来てる！どうしたんすか！？」
「お！切島良いところに！
彼女から貰って嬉しいお弁当はズバリ！？」
「え！？えー…！貰えたらなんでも嬉しいけどなー…」
芦戸さんが分かってないな、とでも言いたげに大きな溜め息をつく。
「まぁでも切島のことだからどうせ肉！しか言わなさそうだし…次瀬呂は！？」
「え、俺？うーーん…身体に良さそうなモノが入ってると嬉しいかな」
「だァから具体的に何って聞いてるんだよー！」
男子達の冴えない回答に芦戸さんがプンプン怒る。
「急に弁当って…何するんだ？」
「そりゃあもう、キラセンセーによるホークスの胃袋掴もう大作戦でしょ！」
『いや語弊しかないけど！？』
「先走った考えは良くありませんわね…」
そんなこんなで、A組寮内でお弁当大作戦が始まった。
──────
「よーし卵焼き完成〜！」
『つ、疲れた……』
料理経験のほぼ無い私はひいひい言いながらレシピを読み上げられるままにやっと一品完成させる。
共有スペースに居合わせた生徒たちに試食してもらうべく、練習に作った卵焼きをお皿に盛り付けて、机の中央に置く。
「えー超美味そ〜！！
キラが作った卵焼き食べた男って名乗れるじゃん！」
「あっ上鳴だけズルいぞ！
あわよくば直接アーン狙ってんだよオイラは！」
騒ぎながらも、数人が卵焼きを口にする。
「！！」
いち早く食べた切島君が目を大きくするから、思わず目が行く。
「………超ウマいっす…！！！」
つぅっと涙を流して親指を上げる姿は、私を含め女子達を喜ばせるには十分だった。
『本当に！？よかった〜！』
「不味くないはずだと思ってはいたけど、改めて言われると安心するね」
「うんうん！耳郎ちゃん味付けやってくれたもんね！」
「そうですわね！卵焼きはクリアです！
…でも、この後のメニューはどうしましょう？
必要な食材すら揃ってませんけれど…」
八百万さんの現実的な発言にこの場が静まる。
『そうなんだよね。
私はこの2週間学外への外出許可が降りないと思うから、誰か買い出しに行って欲しいんだけど…』
議論が詰まったところで、寮の扉が開き、誰かが入ってくる。
「…………ア゛？」
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Kさん - 心臓もたん (11月20日 22時) (
レス) @page31 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - きらちゃんかわいい‼ (2023年2月27日 14時) (レス) @page28 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - もー夢主ちゃんたら素直じゃないんだから！！！！ (2023年2月27日 1時) (レス) @page28 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
すみこ(プロフ) - みーちゃんさん» 一気に！だらだら書いてるのでお時間かかったでしょうに…！ありがとうございます〜！♡ (2023年2月18日 22時) (レス) id: 7cd7c91a19 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - めちゃめちゃ最高でした！更新頑張って下さい！一気に読み返してしまいましたw (2023年2月17日 22時) (レス) @page27 id: d37bd93381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみこ | 作成日時：2023年1月16日 22時
