＃５１ ページ11
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「どうも〜。
今日の基礎学キラさんと一緒に持つからよろしくね」
「えーっ！マジっすか！！」
キラさん、というホークスさんの口からはなんとも聞き慣れないその呼び方に若干動揺しつつ、そちらの方向に目をやる。
扉の隙間から見える赤い羽根。
誰がどう見てもホークスさんだ。
切島君にひらひらと手を振ったホークスさんはA組の教室へ足を踏み入れる。
えぇ、近づいてくるよ。
どうしよう。挨拶するべき…だよね。
なんて慌てた様子が伝わったのか、教卓に頬杖を付いて面白そうに笑ってくるホークスさん。
「おはよ。キラちゃん」
『…あれ？呼び方結局そっちなんですか？』
「ん？あぁ、これはキラちゃんに対して専用の呼び方だからね。キラちゃん以外にはキラさんって呼んでるよ」
頭上にハテナを浮かべれば、揶揄うように笑ってくる。
「ほら、結婚した男女が家では下の名前で呼び合うのに、外では“うちの嫁が〜”って言うアレと同じだよ」
『例えがおかしくないですかね…』
「アハハ。例え話だよ、冗談じゃん」
ケラケラ笑うホークスさん。
一体何しに来たんだろう。
5,6限目の基礎学の授業の打ち合わせとか？
たしかに、基礎学の授業どうすればいいんだろう。
座学とは訳が違って、あの時間は正解の無い授業を求められる。相澤先生にアドバイス貰いに行くか…いやでも先生も忙しいだろうし…
「まーた仕事のこと考えてるでしょ」
『あいたっ』
指で額を軽く弾かれて、反射的に声が出る。
「休み時間なんだからちゃんと休みなよ。
───ハイ、これ。食べたら容器俺に渡して」
はい、と手渡されたのは、風呂敷に包まれたお弁当。
『……えっ。ウソ。これ作ったんですか！？』
「うん。レイナさんがね」
『レイナが！？』
風呂敷の耳を解いてお弁当箱を露わにすると、ゴムの間にメモが挟まれている。
“キラさんへ
慣れない場所でのお仕事頑張って下さい！
明日からもホークスさんにお弁当届けてもらうので、
美味しく食べてください！”
端に小さく、ウサギが旗を振って応援しているイラストが描かれている。このウサギの描き方でレイナだと確信する。
『え〜…ちょっとレイナぁ…』
嬉しくて涙を零しそうになりながらメモをしまう。
『…ありがとうございます、ホントに』
「まぁ、今の俺はキラちゃんのお手伝いさんだから」
『意外と用途あって安心しました…』
「何て？？」
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Kさん - 心臓もたん (11月20日 22時) (
レス) @page31 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - きらちゃんかわいい‼ (2023年2月27日 14時) (レス) @page28 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - もー夢主ちゃんたら素直じゃないんだから！！！！ (2023年2月27日 1時) (レス) @page28 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
すみこ(プロフ) - みーちゃんさん» 一気に！だらだら書いてるのでお時間かかったでしょうに…！ありがとうございます〜！♡ (2023年2月18日 22時) (レス) id: 7cd7c91a19 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - めちゃめちゃ最高でした！更新頑張って下さい！一気に読み返してしまいましたw (2023年2月17日 22時) (レス) @page27 id: d37bd93381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみこ | 作成日時：2023年1月16日 22時
