＃４１ ページ1
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キラさんを運ぶ時に一度に持ち切れなかったギターを届けに、再び保健室へ入ったときだった。
真っ赤な羽根に特徴的な黄色い髪の毛。
あの人気ヒーローホークスが居た。
どうしてホークスがここに？
そんなことを考える間も無く、どこか怖ささえ感じる目線で俺を頭から爪先まで一周見渡す。
…何だ、この感じ。
取り敢えず手放しで歓迎されていないことは分かる。
背中に背負ったキラさんのギターケースを見つけて、
一瞬で彼の目の色が変わる。
「…あれ？キラのだよね、ソレ」
見透かすような視線で俺を見る。
「…初めまして。
あー……。ホークス、ですよね」
「はは、呼び捨て？」
「ヒーロー名でしょう」
…俺はともかく、なんでこの人はそんなに高圧的なんだ。
ネットやニュースで見てる感じは人当たり良さそうなイメージだったけどな。
見兼ねたイレイザーが頭を掻きながら溜め息をつく。
「…お前ら。病人が寝てる空間で絶対騒ぐなよ」
少々呆れたその声に、相変わらずヘラヘラ笑い返すホークス。
「───で？何、ソレ。
なんで心操君がキラさんのギターケース持ってるの？
キラさんが倒れたのも心操君のせいってこと？」
…なんだ、この人。
怒ってるのか？
ただ苛立ちを俺に八つ当たって発散してるだけか？
分からない。
分からないのが不愉快だ。
それに名前を知られている。
どうして？
「…すみません。
俺はキラさんにギターを届けに来ただけなので」
「あれ？俺には呼び捨てなのに。ちゃんと敬称付けるんだね」
「アンタもでしょう」
「あはは！確かに！」
ケラケラ笑うホークス。
当たり前だろ。
アーティストとして応援する時は“キラ”だけど、
思いもよらずこんなに近づいて、目の前にいる推しに対して呼び捨てなんかできるワケ無いだろ。
「…じゃあコレ。キラさんに渡しておいて下さい」
背負っていたギターケースをホークスに手渡そうとする。
「……」
「…？ コレ…」
……なんだ？
ギターケースを凝視して固まって動かない。
早く受け取ってくれよ。
床に置く訳にいかないだろ。
それに俺だって、
グラスファイバー加工の綺麗なツルツルのケース、それもセンスの良いステッカーが貼りたくられたこの表面に、
指紋一つ付けないように取っ手部分だけ持つの死ぬほど苦労したんだよ。
……なぁまさか。
「…アンタもキラのファンっすか？」
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Kさん - 心臓もたん (11月20日 22時) (
レス) @page31 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - きらちゃんかわいい‼ (2023年2月27日 14時) (レス) @page28 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - もー夢主ちゃんたら素直じゃないんだから！！！！ (2023年2月27日 1時) (レス) @page28 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
すみこ(プロフ) - みーちゃんさん» 一気に！だらだら書いてるのでお時間かかったでしょうに…！ありがとうございます〜！♡ (2023年2月18日 22時) (レス) id: 7cd7c91a19 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - めちゃめちゃ最高でした！更新頑張って下さい！一気に読み返してしまいましたw (2023年2月17日 22時) (レス) @page27 id: d37bd93381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみこ | 作成日時：2023年1月16日 22時
