星を数えて ページ27
居心地の悪い宿舎で、私に声をかけたのはジュンフィだった。
JN「A、ちょっと出ない？」
ジュンフィはにっこり笑ってそう言うと、唖然とする私にダウンコートを羽織らせて、キャップを被せて、カイロを持たせて、こっそりと宿舎の玄関を開けた。口元に人差し指を当てて、「バレないようにね」と微笑んだジュンフィ。
されるがままに宿舎から出た私は、ただジュンフィの綺麗な横顔を見ていた。
JN「寒いね、見て！息が白いよ」
LC「そうだね。ジュンフィ、風邪引かないように…ジュンフィがカイロ持ちなよ」
JN「いいよ。僕が渡したんだから」
LC「…はあ。ちょっと待ってて」
両手をダウンコートのポケットにしっかりと入れて、私が差し出したカイロを頑なに断るジュンフィに呆れつつ、少し先に見えた自動販売機まで小走りする。あたたかいミルクティーを2本買い、ジュンフィに差し出す。
LC「ほら」
JN「あ〜〜！何でA、勝手に…！」
LC「ジュンフィ！わたし2本も持てないから1本持ってくれなきゃ困る」
JN「もう！何で僕よりかっこいいことしちゃうの」
早く！と急かせばようやく缶を受けとったジュンフィは、「あのベンチ座ろう」と促した。
隣同士に座るのは珍しい。ここしばらくはわたしの隣に座ろうとするのはミンギュかバーノンしか居なかったし、それ以前はわたしの隣はウォヌの指定席だったから。
ジュンフィの纏う空気はどこまでもいつも通りだ。空を眺めていたジュンフィがおもむろに口を開く。
JN「A、僕ずっとAに言えてなかったことがあるよ」
LC「…なに？」
JN「ん〜、沢山あるんだけどね…。まずは、PRODUCE101、よく頑張ったね。すごかったね。Aが一番素敵だったよ」
LC「ええ？(笑)もうIOIすら終わるのに、今更それ？」
JN「そう。僕が今日言いたいことは、全部今更なこと」
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ぴょん(プロフ) - ミンギュはいいやつすぎるし、主人公のファンミにこそこそ行こうとするメンバー、君らが悪いのにどうしても可愛すぎる、最高です (2022年9月23日 0時) (
レス) @page47 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
綾部(プロフ) - 1日かけてじっくり読んでしまいました。更新される日を待っています。 (2022年8月11日 22時) (レス) @page47 id: 1ca0875e76 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 一気に読んじゃいました。また更新される日が来る事を願っております。執筆してくださりありがとうございます。 (2022年1月4日 0時) (レス) @page47 id: 3160d2b695 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 椎名さん» まさかお返事来るとは思っていませんでした、、、ゆっくりで構いませんので無理はなさならいでください、！ (2021年7月3日 1時) (レス) id: 6da38b2df1 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - 雫さん» 更新、非常に遅くなっていて申し訳ありません…！！ (2021年7月2日 23時) (レス) id: ecff8741cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名 | 作成日時：2018年3月28日 20時
