永遠にぼくのミューズでいて 2 ページ26
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歌詞を書くにあたり、今まで避けてきたプロデュース101の映像を見始めると、小さな瞬間ひとつひとつに、Aの苦悩が現れていた。
その苦悩も、葛藤も、俺たちはそばにいてやれなかったのに。
Aは、スタッフからのインタビューにこう答えていた。
LC「わたしでも、グループの役に立ちたいと思います。わたしのグループはみんなのレベルが本当に高くて、ただわたしはなにもできずにいますから…そのために今は離れて…今は心配をかけているかもしれないけど、頑張って結果を出せば、役に立てると思います」
Aがなぜこの番組に参加したのか、すべての事情を聞いたのはつい先日、Aのいない楽屋で、マネージャーが言ったことがきっかけだった。
グループの知名度のための出演。グループを守るための出演。それも半ば強制のような形で。明らかにバッシングが集まるであろう演出で。しかもAはこの番組で一位になれなければSEVENTEENを脱退させられていた。
Aが辛い思いをして守ってくれたグループで、居場所がなくなってしまったとき、Aはいったいどれほど苦しかったのだろう。
次々と順位が読み上げられていく中。周りの練習生たちの肩を抱き励ましながらも、一番不安そうなのはAだった。
一瞬、眉を下げ諦めたように指輪を見て、小さく溜息をついたAは、弱々しく、多くの練習生たちに囲まれても孤独に見えた。
こんなに孤独でいたAに気付かなかった。
一位になってもAはどこか所在無さげに見え、瞳を揺れさせていたが、ミンギュを目に捉えてからようやく安堵したように見えた。よ
LC「…メンバーに、伝えたいです。終わったよ、ありがとうねって。みんなのおかげで頑張れたよって言いたいです。それと、早くみんなに会いたいです」
作業中のパソコンを見る。曲にも歌詞にも、どこを見ても聞いても、Aの影を感じる。
ずっとずっと、Aを奪ったIOIを憎み、逆恨みしていた。素晴らしいグループなのに目を背け、Aの頑張りを否定し続けていた。
それでもやっと気づいたいまは、本当にA幸せになってほしいと思ってるから。降りしきる雨には必ず終わりがあり、前を向くことができるはずだから。俺はAの愛したグループに歌を書いている。
願わくばいつか、俺たちと君が会えるように。美しく幸せだった頃の日々を消してしまわないように。
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ぴょん(プロフ) - ミンギュはいいやつすぎるし、主人公のファンミにこそこそ行こうとするメンバー、君らが悪いのにどうしても可愛すぎる、最高です (2022年9月23日 0時) (
レス) @page47 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
綾部(プロフ) - 1日かけてじっくり読んでしまいました。更新される日を待っています。 (2022年8月11日 22時) (レス) @page47 id: 1ca0875e76 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 一気に読んじゃいました。また更新される日が来る事を願っております。執筆してくださりありがとうございます。 (2022年1月4日 0時) (レス) @page47 id: 3160d2b695 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 椎名さん» まさかお返事来るとは思っていませんでした、、、ゆっくりで構いませんので無理はなさならいでください、！ (2021年7月3日 1時) (レス) id: 6da38b2df1 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - 雫さん» 更新、非常に遅くなっていて申し訳ありません…！！ (2021年7月2日 23時) (レス) id: ecff8741cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名 | 作成日時：2018年3月28日 20時
