泣き虫のまま 2 ページ24
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LC「ミンギュしかご飯作る人がいなくなっちゃう。スングァン、たくさん食べるんだからミンギュのこと手伝ってね？」
まるで、これから先は自分は台所に立つことがないとでも言うような言い方に、僕の表情が固まるのが分かった。
ああ、なにひとつ解決していないんだ。いつもこうだったのだろう。僕たちが気づいていなかっただけでいつも、ヌナを取り巻く環境は変わっていなかった。ヌナには、変わることが許されていなかった。ヌナに不変を、我慢を強要し、その上で与えられていた平穏をただ享受していただけなんだ。
SG「ヌナは、僕のことが嫌いになったの？」
LC「そんなわけないよ」
SG「嘘だ。嫌いになったから離れるんでしょ？好きなら一緒にいてくれるよね？」
LC「スングァン……。ヌナは、でも、もう耐えられないんだ」
SG「何に耐えられないの？僕が守るよ。ジュホンヒョンと付き合うことで誰かに叩かれても僕たちが守るし、とにかく、ヌナを守るよ」
LC「うん。でももう決めたから」
SG「ヌナっ…なにが悪いのか教えて、直すから。僕、なんでもするよ。なんでも直す。ヒョンたちのことでもいい。僕がヌナと一緒に頑張るから！」
LC「……スングァン、ありがとう。その言葉、もう少しだけ早く聞きたかったな」
情けなく、顔をぐしゃぐしゃにして泣いた。一位を獲ったときよりも泣いている。あの時はヌナが、笑いながら、涙を我慢しながら、僕の涙を拭ってくれた。
けどヌナはただ、静かに眉を下げ微笑みながら、僕を見ていた。労わるように手をさすってくれる。けど涙は拭ってくれない。ウォヌヒョンの涙を見ても表情を変えなかった、あの日のヌナを思い出させた。
LC「スングァンが直すことなんてないよ。みんなも悪くない。全部ヌナが悪いの」
SG「だからっ！」
LC「…聞いて。ヌナが弱いのが悪いの。耐えられないのが悪いんだよ。もう疲れちゃったのが悪いの」
SG「ヌナ…違うでしょ？ヌナは悪くない！」
LC「スングァン。ヌナだけが悪いんだよ。ねえ、いい？チャニやボノ二にも伝えてね。悪いのはヌナだけなんだから、絶対にみんなを…スンチョルたちを責めたり、わたしの周りの…他の人を憎んだりしちゃだめだからね」
目を伏せて、そう言うヌナはとても綺麗だったけど、ボロボロに壊れてしまっていると思った。そして、壊してしまったのは僕たちだ、と確信し、ますます涙がこぼれた。
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ぴょん(プロフ) - ミンギュはいいやつすぎるし、主人公のファンミにこそこそ行こうとするメンバー、君らが悪いのにどうしても可愛すぎる、最高です (2022年9月23日 0時) (
レス) @page47 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
綾部(プロフ) - 1日かけてじっくり読んでしまいました。更新される日を待っています。 (2022年8月11日 22時) (レス) @page47 id: 1ca0875e76 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 一気に読んじゃいました。また更新される日が来る事を願っております。執筆してくださりありがとうございます。 (2022年1月4日 0時) (レス) @page47 id: 3160d2b695 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 椎名さん» まさかお返事来るとは思っていませんでした、、、ゆっくりで構いませんので無理はなさならいでください、！ (2021年7月3日 1時) (レス) id: 6da38b2df1 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - 雫さん» 更新、非常に遅くなっていて申し訳ありません…！！ (2021年7月2日 23時) (レス) id: ecff8741cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名 | 作成日時：2018年3月28日 20時
