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「それは困りましたねぇ。どのようなお嬢さんだったのでしょうか？」
ただ、不死川は、彼女とは違った。口が固くて、相談できる相手……すなわち胡蝶に、相談したのだ。相手を知っていることを期待したわけではなく、ただ何か妙案はないか問うたのだ。
「普通の女だァ、普通の。お前ぐらいの歳に、お前よりも小せぇ背丈で、この佰円の入った財布を落としてった。そいで声が出ねェ」
「それだけだと、難しいですね。そうだ、炭治郎君に匂いを辿ってもらうのはどうでしょう」
「炭治郎ォ……？」
誰だ、と聞けばあの鬼を連れた隊士だという。アイツだけは気に喰わない。そもそも水の呼吸を使う奴とは合わないのだ。拒否すれば、炭治郎君は気にしませんよ、と笑いながら言われる。
違う、それが嫌なんだ、と呟けばまたカラコロと笑われた。
「それ以外としては、無難に警察に届けることではないでしょうか。もっとも、その風貌ではあなたが警察に届けられそうですが」
「違いねェ」
「それくらいではないでしょうか。三辻屋のあたりの住人を調べるということは、出来なくはないですが……私は手伝いません」
「現実的に警察に届けっかァ」
やはりそうなるよな、と思ってちりめんの財布を懐にしまった。世話係の隠に持って行かせればいいだろう。ため息をつく俺を尻目に、胡蝶は懐から少し見えるちりめんに顔を近づけ、ふんふんと一人頷いた。
「にしても、可愛らしい財布ですね。それに上等なものです。おそらくお金持ちの家のお嬢さんでしょうね。
どうしてこんなものを持っているのですか？」
「落ちてたって言ってんだろォ」
「相手の風貌が分かるほど近くに居たのに、声もかけなかったのですか？」
「……」
黙ってしまった俺に、胡蝶はまた笑って付け加える。
「そういえば、宇髄さんの鎹鴉が昨日から飛んでるそうです。なんでも、不死川さんに許嫁か恋人が出来たとか」
「あンの馬鹿……！」
「もしかして、その方のものかと思いましたが違うようですね。本当に恋人なら、名前も家も知っていますもんね」
「お前は冷静だなァ……助かるけどよ」
「いえいえ。でも、甘露寺さんや伊黒さんが押しかけてくるかもしれませんよ。あと、冨岡さんからの天然発言も耐えてください。煉獄さんは問答無用で贈り物をしてくるでしょう。何もしないのは時透君ぐらいですかね」
笑いながら告げられるその言葉に、後処理の面倒さを痛感して目眩がした。勘弁しろやァと呟けば、胡蝶はまた笑った。
ラッキーアイテム
革ベルト
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桜 - もう一度言いますが貴方のしていることは10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が下される犯罪です。それでも消されない場合は直接サイトの管理人様にメールを送りますので早めの対処をよろしくお願いします。 (2021年1月5日 16時) (
レス) id: db6764532b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメントを読まれていないのか知りませんが作品を消されずまたコピペで更新されているようなので違反報告をしました。私は元作品がとても好きなので自作発言、無断転載と著作権を侵害しているこの行為を非常に腹立たしく思います。 (2021年1月5日 16時) (レス) id: db6764532b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 検索から気になって見てみましたが内容が全く同じ作品を見たことがあります。元作品がとても素晴らしいものだということでこんな事をしてしまったのでしょうが作者様に許可はとられていますか？盗作は立派な犯罪ですので許可を得てない場合は早めに消して下さい。 (2021年1月4日 22時) (レス) id: db6764532b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろんっピ | 作成日時：2021年1月4日 16時
