ストーカーにふりまわされて学校辞めた話【実話】

２７日目 ページ29

私はその後、しばらくはスマホがいじれなくなった。


柏木やＡちゃんとBちゃんからの連絡が怖くて。

このままじゃダメだと何回か学校へ行こうとしたが毎回行けなかった。


そんなある日。

母親はどうにか行って欲しかったらしく、私にこう言った。


「午後の２時間、保健室で良いから行ってきなさい」

5限目と6限目だけ、保健室へ行けという。


すごく怖かったが保健室ならと思い、勇気を出して学校へ向かった。


校内に入るときはものすごく緊張したし、怖くて汗をかいた。

なんとか保健室へ行き、先生に事情を話す。



「じゃあ、担任の先生に言ってきて」

保健室の先生にそう言われ、私は職員室へ向かう。


不登校の間は家族以外と話すことがなかったのでかなり緊張した。

「〇〇先生いますか」


担任を呼び、事情を話そうとした時。


「お、来たか。
今は調理実習やってるんだよ」

「あ、先生、私…」

「ほら、調理室行くぞ」


担任に引っ張られる。

「私、保健室にいたいんですけど！」

「いや、せっかく来たのに保健室じゃ意味ないだろ。」

「保健室にいられないのなら帰ります！」

「どうせもう２時間もないんだから。
ちょっとくらい授業に出ないと」

「嫌です。
本当に嫌なんです！」


会話しながらもどんどん引っ張られていく。


私の抵抗も虚しく、調理室の方の階段を上っていく。


「本当に出たくないです。」

「なんでだよ。
柏木さんとかも待ってたぞ？」

「今日は保健室にいます！」

「ほら、もう諦めろ。
そろそろ調理室着くんだから。」

私は泣きそうだった。


恐怖で。



そして、先生の力には敵うわけもなく。

調理室へ着いてしまった。

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