ストーカーにふりまわされて学校辞めた話【実話】

１８日目 ページ20

中2になって一ヶ月ほど経ったある日。

私は部活終わりに柏木とはるかちゃんと帰るところだった。

正確に言えばはるかちゃんと駅までの道のりを一緒に帰ろうとしていたところ、柏木に捕まったといった感じだ。


「うまく、柏木から逃げよう」

そう、はるかちゃんが言った。

それには私も賛成だった。


「あ、忘れ物しちゃった！」

はるかちゃんが言う。

「A、一緒に取りに来て！」

「分かった！」

全て作戦だった。

「柏木さんは先に帰ってて良いよ！」

そう言って学校へダッシュする。


「Aっち、待って！
私も行く！」


そう言って追いかけてくる。

最悪だ。

そう思った時。


コンクリートのわずかに空いた穴に足がはまり、転んでしまった。

「いてっ！」

かなり盛大にこけた。

「A！？
大丈夫！？」

はるかちゃんが駆け寄ってくる。


「う、うん…」

そのうちに柏木が追いついてしまった。

「とりあえず、学校の中入ろう」

そう言われ、まずはトイレへ向かった。


転んだところを洗うためだ。

私が通っていた中学には、トイレと美術室以外に水道がなかった。

飲み物は自販機で買えたからだ。


明るいところで見るとものすごいことになっていた。

転んだというより、怪我をしたという感じだ。


それでもはるかちゃんは

「保健室まだあいてるか見てくるね」

と、言って保健室まで行ってくれた。

はるかちゃんがいなくなると柏木は

「うわぁ、キモい！
ってかコケるとかお前、バカじゃないの？
あははは！！」

と指を指して笑ってきた。


確かに私はよくコケるようなバカだが怪我をしているときに指を指して笑われ、すごくはらがたった。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

たくさんの温かいコメントや評価、お気に入りなど本当にありがとうございます♪

ちなみにこの時の傷跡は今でも残っているくらい酷かったです…笑

１９日目→←１７日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す