推しがストーカーでした。［青］

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You side

あの後夜ご飯を食べ終わり、食器を洗って
少し時間が経ってから早速マリオカートをすることに。

ずっと実況を見てるって言っても、やったことないからな…
負ける可能性が大きいけど、罰ゲームのことはとりあえず忘れよう。うん。




簡単に操作方法を教わり、基礎のコースで試しに走ってみる。

…が、上手く進まず、壁にぶつかりまくる。

めちゃくちゃ難しいじゃん…



すると、隣でどんどん先に進んでいたころんくんが
私の下手くそぶりに気がついた。

恥ずかしいな、笑





「あ〜口頭だけじゃ難しかったよね」




ころんくんはそう言って、



「えっとねー、ちょっと一緒にやってみた方がいいかもしれない。感覚つかめるかもしれないし。」



自分の前に来い、と言わんばかりに
目配せしてきた。


…またまたデジャブ。

この前も同じことあったような。
ありましたね。


さすがに二回目なので私は大人しくころんくんの前に座る。
相変わらずこの場所は慣れず、そわそわとしてしまう。






ころんくんは自分のコントローラーを横に置くと、
私のコントローラーを持った手に自分の手を添えて
操作を始めた。


すると私のキャラはすいすいとコースを走っていく。


…ていうか、手。
さらっと彼氏っぽいことしてくるじゃんころんくん…。




当然ゲームに集中できるわけがなく、
触れられている部分が熱くなるのを感じる。

これはみんなが憧れるシチュエーション第10位くらいには入るな…
いやもっと上かな…^^


全体的に体温が上昇し、心臓の鼓動が早くなるのがわかる。


私のドキドキに気づいていないのか
ころんくんは変わらずどんどんゲームを進める。


…せっかくおしえてもらってるんだから集中しなきゃ。
1回意識すると、触れている手も、耳にたまにかかる息も、密着している体も、全部気になってもう止まらない。







「…よしゴール！！
どう？できそう？なんなら別のゲームでも…

…あれ、Aちゃん？」




気づくと画面の中の私のキャラはとっくにゴールしていて、ころんくんが不思議そうに私の顔を覗き込む。

ばちっと至近距離で目があい、私の心臓は破裂寸前。



「え、顔真っ赤じゃん！！なんで？！！」


「…もしかして、照れてる…？」


『照れてない！！暑いだけです！！』


「いや絶対照れてるやろ！！
…そんな顔赤くされると僕も照れちゃうから…笑」


私の様子を見て照れるころんくん。
ゲームをしているはずだったのに

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