第五十五話 ページ5
『いい事思いついた!』
「???」
『近いうちに、どっか出掛けない?』
「は??えっ、俺と?」
『うん。大我がよければだけど』
「俺は大丈夫『あぁ、でも大我の仕事的にダメかぁ』
「いや、別にバレなければいいし。てかやましい事してるわけじゃないんだから」
『それもそっか。じゃあ行きたいとこ考えてて』
「無茶振りだなぁ、ホント(笑)」
『楽しみ〜♪♪♪』聞いてないなこの人。
「あっ」
『なになに?』
「Aさんさ、俺に隠し事してたでしょ」
『隠し事?』
「記事の事黙ってた」
『記事?』
「うん。俺がAさんの話『あぁ!』
『あれね、黙ってたわけじゃないよ(笑)』
「でも教えてくれなかったじゃん」
『完全に忘れてた(笑)』
「ひどっ」
『ごめんごめん。でも本当に嬉しかった』
「それならいいんだけど」
『うん。私のとこにも手紙が来たりしてね』
その言葉に、松也さんとAさんのやり取りを思い出した。
「Aさんっ、、手紙なんだけど」
『???』
「いや、、その前に俺・・・松也さんとAさんの話聞いちゃって」
『えっ』
「・・・たまたま。聞くつもりはなかった」
『何を聞いたの?』
「手紙・・・来てたでしょ。俺のファンから」
『う、うん』
「Aさんの事・・・悪く『その話ねっ』
「ごめん。黙ってて」
『ううん。大丈夫だよ』
「俺がAさんの話なんか『大我』
「・・・」
『何も心配いらいよ。大丈夫。この仕事してたら避けられない事だって』
「でもっ」
『今回は私だっただけで、逆パターンだってあるかもしれなかったでしょ』
「うんっ」
『だから、本当に何も気しなくていい。むしろ舞台に興味持ってくれた手紙の方が何倍も多くて私は感動した』
「そうだったんだっ」
『ちゃんと伝えるべきだった、ごめんね』
「ううん」
『だからこれからも憧れでいてくれる?』
「!?」
『なんちゃって(笑)』
「Aさんっ」
「・・・憧れだよ。この先もずっと」
変わらない。
あなたに対する思い。
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年10月6日 20時