第八十一話 ページ31
ジ「あっ、尾上さんだ！」
樹「ルキーニやってた人とは思えないポップさ(笑)」
北「役者さんって本当凄いよね」
慎「確かにっ」
高「尊敬するわ」
そうだ。
この舞台は松也さんも出演してたんだっけ。
だから、あの時二人で？
手を取り合いナンバーを歌う二人の姿が
楽屋のテレビに映し出される。
ジ「あはは、なに怖い顔してんのぉ？(笑)」
「えっ、そんな顔してた？」
慎「してたしてた(笑)」
この感情の正体を俺は知ってる。
"嫉妬"
これって・・・・そういうこと？
好きなんじゃん。
彼女の事が。
両思い・・・
こんな幸せな事が起きていいの？
気持ちに気付いた途端、あの時、あの頃ー・・・と
彼女に対する感情が揺れ動いた瞬間の多さに驚いた。
「で、大我はどうするの？」
「んータイミングを見て話そうかと思ってます」
「そっかそっか。まあ良かったね」
仕事が落ち着いて、戸塚君と食事。
唯一、この件について相談していた人だ。
「にても凄いなぁ〜憧れの人と両思い」
「信じられない気持ちもありますけど」
「確かに。でも相手の中で大我の存在は大きかったんだろうな」
「どうなんでしょうね、大した事・・・した記憶は・・」
「したとかそんな問題じゃないんじゃないだろうし」
「・・・」
「理由とかさないじゃん？」
「まあ、、」
「気付いたら好きになってたって最高だと思う」
「自覚すると・・・「あはは(笑)」
「笑わないでくださいよ〜」
「これからが楽しみだわ、いつでも話聞かせてよ(笑)」
自覚すると・・・ヤバい。
別に恋愛初心者でもないし
人を好きになった事はあるけど
相手が彼女となると話は別。
今まで普通に返してたLINEも
あーでもこーでもないと考えてしまう。
相手の状況とかもね。
俺以上に多忙だし。
問題はいつ伝えるか。
伝えられたら・・・その・・・
変わるのかな。
関係性とか。
彼氏に・・・・なれる・・・・可能性アリ？
「やっば、、寝れねぇっ」
遅い思春期到来？
終わり
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作者名：しぃ
| 作成日時：2023年10月6日 20時
