第七十九話 ページ29
「Aちゃん」
『なに？』
「俺さ、黙ってた事があるんだけど」
『う、うん』
「Aちゃんと松也さんの事『えっ？』
「優君から・・・聞いたんだ」
『・・・それって付き合ってた事だよね』
「そう」
『そっか、、知ってたんだ』
「ごめん。何か聞くのもどうかなって思ってたんだけど」
『うんっ』
「この間、観に来てくれたでしょ、、二人で」
『・・・』
「だから、また『付き合ってないよ』
「そ、そうなの？」
『うん。あの時はたまたま』
「そうなんだ」
『先輩として、向こうは後輩として見てる』
「・・・」
『それに私・・・』
「？？？」
『好きな人いるし』
「へ？好きな人？？」
『うん・・・・好きって言うか、、大切な人』
衝撃の告白に思わず箸を落としそうになった。
「そ、それは俺が知ってる人？」
『・・・』
「え、なに。怖いんだけど・・・もしかして優『違うっ』
「じゃあ・・・誰？」
『こんな事・・・話すつもりなかったのにっ』
「え？」
"大我だよ"
"私の大切な人は"
待って、どんな展開？
「待って・・・えっと、、その」
『・・・』
「俺の事が・・・好き・・Aちゃんが？」
『・・・だと思う』
「だと思うって？」
『私も・・上手く言えない』
「・・・いつから？」
『それも分かんない』
「えぇっ・・・『でもっ』
「でも？」
『この間・・・・大我を呼んだ事が・・・答えで』
「・・・」
『全てだよっ』
それって、博多座での事だよね・・・・
『ごめん。大我にとって・・・私はそういう対象じゃない事も分かってる』
「待っ『迷惑だっ「待って！」
『・・・』
「俺の中で・・・Aちゃんは」
『・・』
「特別ではあるよ」
『えっ』
「でも、、好きとか、、よく分かんなくて」
『・・・』
「憧れ・・・だったからさ」
『んっ』
「正直・・・今は・・・何も」
『うんっ、、分かってる』
「ごめんっ」
『いいの。全然。勝手だけど伝えられたから』
「・・・」
『これからも・・・仲良くしてくれる？』
「それはもちろん、したいよ」
『ありがとうっ』
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作者名：しぃ
| 作成日時：2023年10月6日 20時
