第七十五話 ページ25
"大我に・・・・会いたいっ"
一瞬、何を言われてるのか分からなかった。
誰を求めてるのかも。
でも、間違いなく彼女は俺の名前を呼んだ。
「今どこにいるの」
『・・・ホテル』
「場所は『ごめん、、私っ』
「いいから言って」
『ソラリア「分かった」
急いでタクシーに乗り込み、彼女の元へ。
喧嘩でもしたのかな。
嫌な事でもあったのかな。
"会いたい"理由は一体何なんだろう。
考えてみても、全く分からない上に
もし泣いてたらどうしよう。と、不安が募る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
彼女が泊まっているホテルに到着。
えっと・・・部屋は・・・何階だっけ。
エレベーターホールに向かおうとした所で彼女を見つけた。
「・・・部屋で待ってて良かったのに」
そう声を掛ければ一瞬驚いた顔を見せた彼女。
『ほ・・本当に来てくれたんだ』
「呼ばれたからね」
『・・・んっ』
手を引いて、エレベーターに乗った。
〈1102〉
『入って』
「んっ」
『お茶・・・ならあるんだけど』
「それより」
『・・・』
「座って」
『・・・』
「Aちゃ『ごめん、心配かけちゃったよね』
『あんな事言って・・・困らせ「大丈夫だから」
「大丈夫・・・だから」
『た・・・いがっ』
そんな顔をさせる理由を・・・話して欲しい。
『福岡に・・・おじいちゃんがいて』
「うんっ」
『・・・運ばれたって』
「えっ」
『れっ、、連絡があって・・私っ・・・』
そう言って、崩れ落ちる彼女を抱き留めた。
「入院って、、何か、、病気、、なの？」
『違うっ』
「・・・・『事故だって』
「それで・・・おじいさ『意識がまだ・・・戻らなくて』
『このまま・・・どうしよう・・・大我っ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃ
| 作成日時：2023年10月6日 20時
