第五十二話 ページ2
帝国劇場に別れを告げて、打ち上げ会場へ。
これは打ち上げと言うより、パーティーだ。
華やかな会場に豪華な料理。
す、凄いっー・・・
司会進行的な人もいるし、規模が違う。
こんなの初めてだ。
まずは、小池先生や関係者さん達の挨拶から始まり
芳雄さんと優君が登壇。
その後は、ご自由にー・・・のフリースタイル。
一先ず飲み物を取りに行こうとしたら
「こっちこっち」と、優君に呼ばれて
そのまま芳雄さん、優君、育三郎さん、松也さんなどなど
男性陣キャストのテーブルへ。
そして、話題は思い出話に。
「あったあった！それAだっけ？(笑)」
「そう〜お菓子丸ごと楽屋に(笑)」
「食いしん坊だよね、意外と(笑)」
「ちょっと安心した(笑)」
流れでAさんの話になった時
斜め前の松也さんが気になった。
ご本人は全く。なんだけど。
「あっ、そうだ。これ大我に話そうと思ってたんだけど」
「何ですか？」
「Aちゃんが憧れって雑誌かなんかで答えた時あったでしょ」
「あぁ、ありました(笑)」
「「あったねー(笑)」」
「めちゃめちゃイジられた記憶しかないですもん」
「ごめんごめん、あの時は大我の反応が可愛くて」
「芳雄さんかなり突っ込んでましたもんね(笑)」
「だって、可愛いから！(笑)」
「あの後さ、俺Aちゃんに聞いたのよ」
「なんて聞いたんですか？」
「記事見ないのー？って」
「じゃあなんて？」
「もう見たよ。って(笑)」
「ちゃっかりAちゃん見てたんだ！」
「えぇ、それ知りませんでした」
「照れくさかったんじゃない。ベタ褒めだったもんな大我〜(笑)」
「いや、褒めたと言うより事実を・・・」
「めっちゃ喜んでたよ」と、松也さん。
「Aさんが・・・ですか？」
「そうそう。京もっちゃんの事弟みたいに思ってたし」
「弟・・・確かにお姉ちゃんみたいです」
「二人とも歳近いし、やり取り見てたらほのぼのするよね」
「芳雄さん〜それわかります(笑)」
「ほのぼのしますか、ね？」
「「「するする」」」
弟みたいに・・・か。
何かこう、胸の辺りが騒つく。
松也さんの・・・表情と言うか・・・ん。
「すみません、俺お手洗い行って来ますっ」
「ほーい」
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作者名：しぃ
| 作成日時：2023年10月6日 20時
