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京本・・・大我・・・

聞き慣れないその名前。
それもそのはず、最近デビューしたばかりらしく
ジャニーズ事情に疎い私が知るはずもなかった。


「教えても調べないんですよこの子ー!(笑)」
と、笑ってる麻里亜は知ってたみたいね。
麻里亜のやつぅー・・・教えなさいよ!!



「あ、でも京本は分かるんじゃない?」
『京本ですか?』
「ん、京本。いるでしょ。芸能界に」
そう彼に聞かれたら一人だけ思い当たる人物が
『あ!土曜ワイド劇場!!』
「土曜ワイド劇場??(笑)」
『えっと、あの京本政樹さんですよね?』
「ぷっ、、ははははっー!」
『え?』
「いてー腹痛いー(笑)」
『土曜ワイド劇場がどうかしました?』
「いや、京本政樹と言えば必殺仕事人じゃない?」
『あ、確かにそうですけど、、私の中では「土曜ワイド劇場?(笑)」
『そうです。凄い好きで』
「君変わってるね。面白いよ」
『変わってるとはよく言われます』
「いいと思う。いや〜笑った。こんな笑ったの久々かも」
『そんな面白かったですか?』
「うん(笑)」
『で、、あの、、京本政樹さんが何でしたっけ?』
「あーそうね。そこもか。父親よ。俺の(笑)」




『そういうことですか!!!???』




いや、気付けよ。苗字一緒なんだから。
でもさお酒入ってたら分かんないものなの。

私だけかもしれないけど
まあ笑ってくれてるし
話は盛り上がったしこれはこれでOK。







一時間後、席替えのタイミング。






『ゆら〜』
「ん?どした?え、待ってもう帰るつもり?」

『うん。明日も早いし〜すみません。私そろそろ』
"えー!るかちゃんもう帰るの?"
"まだ飲もうよ!"


はいはい、お決まりの台詞ありがとうございます。
引き続き楽しんでください!
そして、麻里亜!あんたはちゃんと家帰りなさい!
と、目で訴えて席を立ち部屋を出たところで
京本さんとバッタリ。




「あれ、もう?」
『はい。明日も仕事なんで』
「そっか。残念」
『あの、さっきはすみません。何か色々』
「色々って?」
『京本さんの名前の件とか、デビューの件とか「偽名の事とか?」


『え?』
「本当はなんて名前なの?」


『それは「るかさん」

『??』
「明日も仕事なんだよね?『はい「何時?『半休だから・・・あっ』



「嘘ばっかり」






棘のある言葉なのに、表情は柔らかい。





「知りたいんだけど」
『・・・何をですか?』




「じゃあ行こっか」
『えっ、ちょっ!』








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作者名:しぃ | 作成日時:2023年5月11日 17時

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