【midnight】-1- (ページ20)

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【今夜、スペシャルパフォーマンスを披露するのはSixTONES！】

と、待機室ならぬ休憩室の大画面に映る大我君を
ぼーと眺める私に麻里亜が一言。

「その後、どうよ。こちらの彼とは(笑)」
『えっ』
「おぉ、その反応は会ってますなあ？(笑)」
『何でっ』
「んなもん、分かるよ〜私とAの仲じゃんー」
『うっ、麻里亜の言う通り会ったよ』
「会って？」
『飲んだだけ』
「健全だな！！」
『そこら辺の男と一緒にしないのー』
「いやだって、ジャニーズだし？」
『・・・まあそうだけど』

「飲み会で出会ったらセフ落ちが定番じゃない？(笑)」
『そんな関係じゃないよ。彼とは』

「なるほど、じゃあ噂は噂って事ね」
『噂？』
「うん。京本君って結構遊んでるって聞くよ？」
『そうなの？誰情報それ』
「玲奈〜」
『あぁ、玲奈って確か「ジャニオタ〜」
『そうだそうだわ』
「まあ飲み会に来てたのは来てたし。遊んでるかは置いといて気を付けなよ？」
『気を付けるって？』
「玲奈にバレたら終わりだよ。京本君の事」
『何で？』
「何でって玲奈、SixTONES好きなはずだよ」
『マジ？』
「マジマジ。だから繋がってるの分かったら面倒な事になる」
『ありがとう、麻里亜。聞いて良かったわ今の話』

「でしょ。だから、チャンネル変えまーす♪」
『あっ』
「普段見ないものは見ない方が良し！(笑)」

噂は噂でしかないし

"心だけは縛られたくないのよ。俺"

大我君が何しようが関係ない。

お疲れ。ごめん。2日空いちゃったー｝
｛ううん。大丈夫ー
もうご飯食べた？｝
｛まだだよ〜
ほんと？飯食いに行かない？｝
｛あ、ごめん。今日はちょっと予定があって
そっか。残念ー仕方ないねー｝
｛うん

会おうと思えば会えた。

むしろ、誘ってくれた事が嬉しかったのに
何だろう・・・モヤモヤする。

「紫音〜呼ばれてる〜！」
『あっうん。ありがと、今行くね』

気付かない振り。