【midnight】-1- (ページ19)

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楽しい時間は長く続かない。
彼が言った通り時間は限られてる。

『いい、今日は私が』
「大丈夫だって」

『やだ』
「んーなら、今日はAちゃんって事で」

『次は大我君ね』
「次もある？」

『え、ない？』
「あはは、あるある」
『やめてよ。怖いっ』
「割とさ濃い話したじゃん、お互い」
『うん』
「だから、なんかうん」
『大我君が良ければ・・・私は全然』

「良かった・・・次があって」

『なんて？』
「ううん、何でもない。はい、これ着て」
『ありがとう』
「スカート冷えそうだね」
『裏起毛のタイツ履いてるから大丈夫』
「そんなのあるんだ」
『あるよ(笑)』

「てか、まだ仕事聞いてないわ」
『あー本当だ(笑)』
「何してんの？」
『オフィスビルの受付だよ』

「おお〜受付嬢ね〜？」
『なんかその呼び方やだな(笑)』
「納得！！」
『納得？何で？』

「Aちゃん美人だもん」

『・・・・』

言われ慣れるはずなのに、大我君の言葉に動揺してしまう。

「あは、もしかして照れてる？」
『ちがっ、、別に』
「よく言われるでしょ？」

『・・・言われない』

「やっぱAちゃんって嘘下手〜(笑)」
『もう、からかわないで』

「んじゃまたね」

『また・・・』

ラウンジで働いてること言えなかった。

話した方が・・・良かったのかな。

また・・・タイミング見て話せばいいよね。

　
次があると信じて。