【midnight】-1- (ページ14)

今日:2 hit、昨日:57 hit、合計:111,716 hit

+13 ページ14

一週間、二週間、そして一ヶ月後。

♪♪♪♪

着信大我君
め、珍しい・・・てか電話初なんだけど？

『もしもし？』
「ごめん、いきなりー今大丈夫？」
『大丈夫だけど、そっちも大丈夫？』
「うん！あのさ急なんだけど今日の夜空いてる？」
『今日？何時ぐらい？』
「んーあー20時は過ぎる」
『大丈夫だけど、何かあるの？』
「何かって、、時間出来たから会おうかと(笑)」
『あぁ！なるほど！ごめんごめんっ(笑)』
「待ってAちゃん鈍すぎ」
『鈍いのは認める(笑)』
「認めるんだ、あ、ごめん。また後で連絡するわ」
『はいはい〜』

し、心臓に悪い。

一ヶ月振りに聞いた大我君の声。

本当に本人だったよね？

［音声通話 3:42］

あ、本人だわ。ちゃんと大我君のアイコンだ。

てか会うなら何としてでも残業せず家に帰りたい。
今日に限って制服の上からアウターだけで来ちゃった。

このまま出掛けるのは絶対嫌！！

なのに・・・帰れなかった最悪。
あの上司呪ってやるー！！バカー！！

この間のMARYで待ち合わせで！｝
｛もうすぐ着く！！

こんな服だから着きたくないけど・・・諦めろ私。

ガチャッ

「あ、大我君の！」
『こんばんは、、お久し振りです』
「前と同じ席使って良いから、あちらどうぞ〜」
『ありがとうございます』
「コーヒーでも出そうか？」
『大丈夫ですよ。このまま待ちますっ』

ドキドキ・・・

人を待つってこんな感じだったな。

ガチャッ

「ごめん、お待たせ」
『ううん。大丈夫』
「何か頼んだ？」
『まだだよ』
「飲んでで大丈夫だったのに」
『流石にそれはしない(笑)』
「あ、そう(笑)」

アウターを脱いでハンガーにかける大我君が
ん、と手を差し出した。

『え？』
「外出たら寒いよ。ほらアウター」
『あ・・・えっと、、』
「もしかして寒い？暖房上げてもらう？」
『いや、そうじゃなくて』
「？？」

「あはははは！そういうこと！」
『なんか、凄い場違いみたいだから』
「いや、そんな事ないよ。てか可愛いね制服」
『え、どこが？』
「色とリボンっていうのそれ」
『あーこれ、年齢的にキツいんだよね(笑)』
「えーまだ24でしょ？」
『・・・・』

そうだ・・・年齢・・・言ってなかった。