【拗らせ、捻くれ】Ⅱ (ページ8)

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"と言う事で、送ります"

休みの日にそこまでしてもらうのも申し訳ない。
まあ、それ以前に送りますって車も無いのに・・・
無茶言うよね。あの人。(チーフ)

そんな流れで、引き続き俺の我儘に
付き合ってくれてるAさん。

もちろん、振り回してる自覚はあるけど
段々友達と普通に買い物してる気分になっちゃってて

『私っ全くセンスないんです！！』

突然のカミングアウトに涙が出るほど笑った。

『・・・ま、松村さん？』

「センスないって・・・そんな堂々と(笑)」

渋い顔するもんだから
俺、図に乗りすぎたかな。って思ったのに
そんなこと考えてたなんて・・・

『だって・・・本当に無い「あります」

『え？』

「だって、お洒落ですもん。Aさん」

『・・・・本気で言ってます？』

「はい。俺的に好きですよ。今日の私服とか。」

そう言うと、目を輝かせながら
『めちゃめちゃ嬉しいんですけど！！(笑)』だって。

「そんな嬉しかった？」
『はい、凄く！！褒められた事ないんで』
「えーそうなんですか？」
『はい。センス無いって言われ続けてましたもん』
「誰に？」
『あ、えっと、、、元彼にです』

「見る目ないねぇ。その人」

『だと思いました。今！！(笑)』
「今っ(笑)」
『はい、松村さんに褒められたらもう私堂々と生きていけます(笑)』

「ぜひ堂々と生きてください」
『あ〜嬉しい〜ふふっ』

「Aさん」

『ふふっ、、あっ、、すみません。舞い上がり過ぎました(笑)」

「次はAさんの服でも見ましょうよ」

『私の？』

「これとか・・・どうですか？」

『松村さん』

「ん？」

『ハードル高過ぎません？』

「そう？似合うと思いますけど」

『なら、買います。松村さんのセンスは間違いないので(笑)』

「いやいやいや、まず鏡で合わせるとかするでしょ普通は！」

『あっ、それもそうですね(笑)』

ダメだ、笑い死にそう。