【拗らせ、捻くれ】Ⅱ (ページ5)

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上映後・・・

エンドロールが終わり席を立つ人達。

楽しんでくれたかどうか気になるけど
俺の横を通り過ぎてく人達に聞くわけもいかない。

トントンッ

「あっ、Aさんっ」
『あっちの扉から出ましょうか』

Aさんの後に続き、人が少ない方の扉から出ると
パネルの前や映画のチケットを持って撮影してる
光景が視界に入った。

『ふふ、松村さんのアクスタ持ってますね』
「ほ、ほんとだ」

『私まで嬉しくなります』
「え？」
『松村さんの担当で良かったなって』
「それどうい"○＊%€^〆☆〆"

背後から俺の言葉を遮るほどの声が聞こえて

『こっちですっ』と、走り出したAさん。

えっ、走んの！？

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

『ふぅー・・・ここまで来ればもう安心っ・・・あっ、すみません！突然走り出して』

「いや、大丈夫っ」

『バレちゃいましたよね、、あれ』

「いや、どうだろ・・・一瞬だったし」

『念の為、チーフに連絡・・・・・・出ないなぁ』

「ごめんなさい」

『え？』

「俺が・・・我儘言ったせいで」

『そんなとんでもない！！私は大丈夫ですよ！』

「・・・でもっ」

『大丈夫です！今私、逆に一緒で良かったって思ってます(笑)』

「なんで？」

『何か起きた時に守れるじゃないですか(笑)』

「Aさ『あっ、かかってきた！すみません、電話してきますね〜』

そう言って俺から離れるAさんに

マネージャー以上の何かを感じてしまった。