☆44 ページ44
『お先に失礼します〜』
定時ピッタリに会社を飛び出して
向かった先はファッションビル。
いつも直帰しちゃうけど、今日は特別。
理由は、キャンプ用の服を買うため！！
別に新しくする必要なんか、、って思うけど
動きやすくて、汚れてもいい服が
私のクローゼットに存在しないので仕方なく・・・ね。
にしても、キャンプに適してる服がさっぱりわからない。
店員さんに相談するのもありだけど
それ以前に、どんな店に行けばいいんだろう。
アウトドア専門店とか？
んー・・・
♪♪♪♪
着信:優吾
ナ、ナイスタイミング！！
『もしもし』
「もしもーし」
『お疲れ様。今休憩？』
「うん。だから電話した〜Aはもう終わったの？」
『終わったよ。今買い物来てる』
「スーパー？」
『違う。服だよ服！』
「服？」
『そう。で、優吾に相談なんだけど』
「相談？俺に？」
『実はキャンプ用の服を探してて』
「キャンプ用の服ぅ！？」
『う、うん(笑)』
「あはははっマジか」
『マジです』
「んなもん、何でもいいよ。防寒さえ出来れば(笑)」
『適当過ぎない？(笑)』
「てか、わざわざ買いに行くってとこがAらしいよね」
『え〜そうかな』
「うん。ちょっと嬉しい」
『何で優吾が嬉しくなるわけ？(笑)』
「いや〜楽しみにしてくれてんのかなって」
『・・・』
「あれ？違った？」
『・・・・楽しみだよ』
相談してたはずなのに
なぜか小っ恥ずかしい事を言わされた。
おかげで、目的地通り過ぎちゃったじゃん。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一時間後
優吾のアドバイスを元に
初めて入る店にドキドキしつつ
防寒対策バッチリのアウターと
動きやすいパンツとブーツを無事購入。
少しの間、購入したアイテム達を眺めてニヤニヤ。
まさに今の私は、形から入るタイプそのものだった(汗)
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作者名：しぃ
| 作成日時：2022年2月6日 0時
